【七夕賞】ダコール絶好馬場で巻き返す トップハンデ「問題なし」
「七夕賞・G3」(10日、福島)
発表は良馬場。それでも「少し緩い馬場だった」と中竹師が語る前走の新潟大賞典。レース連覇を狙ったダコールだったが、58キロのトップハンデだったこともあり直線で脚を伸ばしてきたものの4着止まりだった。
「ハンデもあるけど、それ以上に馬場が影響したようだね。この馬はとにかくパンパンの馬場が条件」とトレーナーは振り返る。踏ん張りの利く硬い馬場なら瞬発力が繰り出せる。それは重賞初勝利を決めた昨年の新潟大賞典で上がり3F32秒9の“鬼脚”を披露したことで証明済みだ。
重賞2勝目へ態勢は整っている。栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、決して良くない馬場状態ながら4F56秒1-12秒5と軽快な脚取りで登坂してきた。少なくとも状態面での陰りはない。前走後、短期放牧を挟んで好調を持続している。
「出来は良さそう。あとはいかにこの馬向きの馬場で競馬ができるか、だね。とにかくいい馬場で戦わせたい」。中竹師は、やはり馬場をポイントに挙げるが、裏を返せば条件さえ整えば-の自信があるのだろう。今のところ週末の福島地方の天気予報に傘マークは見られない。8歳夏を迎えても元気いっぱいのディープインパクト産駒が、ハンデ頭58キロをはね返して混戦を断つ。