【クイーンS】リラヴァティ北海道初参戦・重賞連勝へ松若を背に反応上々

 「クイーンS・G3」(31日、札幌)

 勢いは止まらない。マーメイドSで重賞初制覇を果たしたリラヴァティは27日、函館Wで最終リハ。栗東では坂路での調教を主体としているため、コースでの追い切りには不慣れだが、ソツなく対応して力強い伸び脚を披露した。5歳夏を迎えて充実一途。今の勢いがあれば重賞連勝も十分に可能だ。

 しんしんと雨が降り注ぐ、朝一番の函館競馬場。すっぽりと笠雲を被った函館山をバックに、重賞連勝を狙うリラヴァティが最終リハに臨んだ。

 栗東から駆けつけた松若を背に、函館Wでニューダイナスティ(7歳オープン)と併せ馬。道中は付かず離れず、僚馬をピタリと追走。直線でゴーサインが出されると、しっかりと反応して5F70秒7-40秒3-12秒9をマークした。

 ゴール前で半馬身先着。攻め駆けしないタイプだけに、これだけ動けば上出来だ。感触を確かめた松若も「馬が気持ち良く走れるように心掛けました。いい感じで走っていましたし、直線の反応も良かった。体調は引き続き良さそうです」と内容に合格点を与えた。

 前走のマーメイドSで重賞初制覇。直線でいったんかわされながらも、ゴール前で差し返す根性を見せた。「女の子ですが、並ぶとしぶとい。勝負根性がある」と松若が言えば、桑村助手も「気の強さが持ち味」と“競り強さ”をセールスポイントに挙げる。舞台は開幕週&小回りの札幌芝。先行力と勝負根性は大きな武器となる。

 札幌どころか、北海道で騎乗するのは初めてという松若だが「リラヴァティは小回りが得意そうだし、僕も小回りは好き。深く考えないで、しっかりと乗りたい」と前向きだ。別定戦の今回は相手も強化されるが「自分の競馬さえできれば。馬を信じて乗りたい」と意気込み十分。持ち味をフルに引き出し、再び重賞タイトルをもぎ取ってみせる。

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