【エルムS】モレイラ再び北の都に参戦 ロワジャルダンに好感触

 「エルムS・G3」(14日、札幌)

 再び北都にマジックマンが襲来だ。昨年、WASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)を制した香港のジョアン・モレイラ騎手(32)=ブラジル=が、短期免許で今週から3週間、札幌で騎乗する。14日のエルムSはロワジャルダンとのコンビ。神懸かり的な手綱さばきで、あいさつ代わりの重賞Vを決めるか注目だ。また来週の札幌記念では、昨年の年度代表馬モーリスと再タッグを結成する。

 その神懸かり的な騎乗ぶりから“マジックマン”の異名を持つモレイラが心を躍らせている。日本での騎乗は3回目になるが、短期免許を取得しての参戦は初めてだ。「シンガポールにいた時から日本で騎乗したかったんだ。試験に受からず香港へ行ったんだけど、夢がかなってうれしいね」と喜んだ。

 00年にブラジル・サンパロでデビュー。09年にシンガポールへ拠点を移すと、翌年から4年連続でリーディングに。13年10月に香港へ移籍すると、昨シーズンはシーズン記録を大幅に更新する145勝を挙げ、さらに今シーズンは168勝と自己記録を塗り替えた。

 初来日はグロリアスデイズで挑んだ14年安田記念(6着)。2度目の来日は昨年のワールドオールスタージョッキーズ。2、1、1、11着で総合優勝を決めると、それ以外にも16鞍に騎乗して5勝、2着3回と強烈な存在感をアピールした。「そんなにインパクトがあったのかい?日本のファンが覚えていてくれたならうれしいよ。今年ももちろん、勝ちたい気持ちはあるけど、楽しみながら乗りたいね」と同シリーズ(27、28日・札幌)連覇へ思いをはせる。

 14日のエルムSではロワジャルダンでいきなりの重賞Vを目指すが、次週の札幌記念ではモーリスと再タッグを組む。前々走の香港マイルでVへ導いた相棒に、「大きなエンジンを持っていて、能力も高い。香港でゆったりしたペースにも折り合いがついていたし、距離は問題ない」と瞳を輝かせる。自身にとっての思い出の地・札幌で、新たなモレイラ伝説が幕を開けそうだ。

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