【札幌記念】ヌーヴォレコルト好反応 モーリス倒して世界進出だ
「札幌記念・G2」(21日、札幌)
グリップの利いた走りで、含水量の多い札幌芝をしっかりと捉えた。ヌーヴォレコルトは17日、ブラックブリーズ(4歳1000万下)を5馬身追走し、5F68秒0-37秒9-11秒9で3馬身先着。「いい反応でしたね。馬場は重かったけど大丈夫」。武豊の騎乗停止により、重要な代役が回ってきた吉田隼は力強くうなずいた。
引き揚げてきた愛馬に斎藤誠師が視線を送る。「体はいつものヌーヴォですね」。馬体重が増え、豊富な筋肉をまとっていた今春の大阪杯、クイーンエリザベス2世Cはともに6着。陣営はひとつの結論を下した。「春は太かった。すっきり見せた方がこの馬は走る」。今回は前走時の462キロより10キロ近く絞り込んだ。
BCフィリー&メアターフ・米G1(11月5日・サンタアニタ)を見据え、同じ洋芝の札幌記念を前哨戦に選択。「走ると思いますよ」と適性に自信をのぞかせる。米遠征後は暮れの香港へ転戦を予定。「強いのが1頭いるけど、二千なら付け入る隙はある」。打倒・モーリスを果たして意気揚々と世界へ旅立つ。