【新潟2歳S】ヴゼットジョリー鋭い決め手で“出世レース”制す
「新潟2歳S・G3」(28日、新潟)
新潟の長い直線で持ち前の末脚が生きた。馬群の中から力強く抜け出したのは3番人気ヴゼットジョリー。中京で新馬戦を制した素質馬が無傷の2連勝で重賞初制覇を飾った。
道中は中団で待機。馬群の中で折り合いに専念し、直線で前があくと一気にスパートをかけ、鋭い決め手を発揮した。福永は「初騎乗だったが、馬のしつけが良かったので自分の思い通りの競馬ができた。最後、スペースがあいてからはいい伸びを見せてくれたよ」と会心の笑み。キャリア2戦目の若駒を見事にエスコートした。
管理する中内田師にとっては、これが重賞初V。「ヴゼットジョリーがいい競馬をしてくれたことが大きい」と自分の勝利は二の次で愛馬をたたえる。「レース内容は良く、期待通りの勝ち方をしてくれた」と素質の高さを再確認していた。
過去10年の勝ち馬は、08年セイウンワンダーが朝日杯FS、13年ハープスターが桜花賞と、その後にG1を制覇。07年エフティマイア、昨年のロードクエストもG12着の実績を残している。次戦について師は「オーナーと相談して決めたい」と明言を避けたが、出世レースを制したことで今後の夢は大きく広がった。