【キーンランドC】スプリント戦線に新星誕生!ブランボヌールがV

 「キーンランドC・G3」(28日、札幌)

 スプリント戦線に新星が誕生した。リーディングジョッキー戸崎圭に導かれ、2番人気ブランボヌールが完勝。昨年の函館2歳S以来となる重賞2勝目を挙げた。2着は1番人気のシュウジ、3着には3番人気のレッツゴードンキが入った。

 日本のリーディングジョッキーが意地を見せた。モレイラのシュウジが快調に逃げまくる。勝てば騎乗機会8連勝のJRA新記録となったが、ブランボヌールの戸崎圭がこん身の騎乗でゴール寸前、伝説誕生を阻止してみせた。3角過ぎから徐々に促し直線は外へ。激しく手綱をしごき、右ステッキを計7発。測ったようにかわし切った。

 「初めて乗せていただいたが、レース映像を見てセンスがよく、コースも合う印象を受けた。リズムを崩さないよう心掛け、いい位置で流れに乗れましたね。終始、手応えが良く直線は伸びてくれると思った」

 イメージ通りの競馬で勝利につなげた鞍上は、ストレートに喜びを表現する。これで夏のローカル開催ではラジオNIKKEI賞、七夕賞、レパードS、関屋記念に続く重賞5勝目だ。サマージョッキーズシリーズでもM・デムーロを抜いて首位に躍り出た。

 ブランボヌールは栗東でほぼ仕上げて先週末に札幌へ。休養前に418キロまで減った体は20キロ増えていた。中竹師は「ひと夏越してキ甲が抜けて体も成長。ジョッキーがうまく乗ってくれたし、外枠も良かった」と成長ぶりに目を細めた。

 昨年は新馬戦-函館2歳Sを連勝。芝1200メートルで3戦3勝だから、もはや適性は明らかだ。次はスプリンターズS(10月2日・中山)へ直行。スプリント路線に、大きな可能性を感じさせる新星が誕生した。

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