ウィナーズサークル死す 1989年ダービー馬 30歳大往生
1989年の日本ダービー馬ウィナーズサークルが27日未明、繋養先である茨城県笠間市の東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場で老衰のため、死亡した。30歳だった。
同馬は1988年にデビュー。ダートで2勝を挙げて臨んだ89年皐月賞で7番人気ながら2着に入った。次走の日本ダービーは3番人気だったが、リアルバースデーとのたたき合いを制して世代の頂点に。茨城産、芦毛の馬がダービーを勝つのは初めての快挙だった。
同年の菊花賞で骨折し、11戦3勝の成績を残して引退。種牡馬としては大成しなかったが、2014年12月からは同牧場で余生を送っていた。同馬の世話をしていた遠藤麻衣子氏は「5月末に倒れたものの奇跡的に復活したのですが、夏の暑さと高齢には勝てず、残念でなりません。応援してくださった方々に、この場を借りてお礼申し上げます」と悲しんだ。