【ローズS】ラベンダーヴァレイ波乱の香り漂う あるぞ重賞初V
「ローズS・G2」(18日、阪神)
ラベンダーヴァレイが新コンビの浜中を背に15日、栗東CWで抜群の最終リハを披露。ノーステッキで併走馬を2馬身半切り捨て、“2強”撃破&重賞初Vへ意欲を示した。管理する藤原英師は目下10週連続V。今週も勝てばJRAタイ記録となる。
いかにもディープ産駒らしい、軽い走りで駆け抜けた。ラベンダーヴァレイは浜中を背に、栗東CWで鮮やかな動きを見せた。6馬身ほど先行させたゴールデンローズ(3歳未勝利)を引っ張り切れない手応えで追走。直線で鋭い切れ味を発揮すると、最後はノーステッキで2馬身半差突き放した。
6F83秒6-38秒5-12秒3と文句なしの時計に、2週連続で騎乗した浜中は「スピードはありますね。ハミが抜ける感じがなく1800メートルの距離がどうかなと思いますが、体調自体は悪くなさそうですね」と出来の良さを認めた。
馬体が16キロ減っていた前回からの反動が心配されたが、そこは名トレーナー。「減った体は今は戻っている」と藤原英師はキッパリ言い切った。自身は目下10週連続Vを挙げ、今週はJRAタイ記録を狙う。「スタッフが頑張ってくれて、勝たせないといけない馬を勝たせようと、一つ一つやっていることが結果となっている。もちろん、それが続けばいいと思っているよ」と前を向く。
ラベンダーの勝算については、距離不安もあって「1800メートルになるので、うまくコントロールできるかどうか。壁をつくってうまく運べるようなら」と慎重な言い回しだが、希望は捨てていない。チューリップ賞ではシンハライト、ジュエラーに次ぐ3着に入っている実績馬。今回はその2頭が休み明け。使っている強みを生かし“2強”打破をもくろむ。