【神戸新聞杯】サトノダイヤモンド極上の輝き 悪路でもなんの!シャープに反応

 「神戸新聞杯・G2」(25日、阪神)

 V発進へ、態勢は整った。ダービー2着馬サトノダイヤモンドは21日、朝一番の栗東CWで単走。半マイル追いだったが、直線は鋭く伸びてラスト1F11秒9と好調を伝えた。皐月賞&ダービー4着馬エアスピネルは同坂路で併せ馬。先週は少しもたついたが、本来のシャープな走りを取り戻し、きっちり僚馬に先着した。上がり馬ナムラシングンも坂路で併せ馬。ラスト1F12秒2で僚馬に先着し、仕上がりは上々だ。

 朝日に照らされ、極上の輝きを放った。サトノダイヤモンドは、朝一番の栗東CWに真っ先に姿を見せた。残り4Fからスピードに乗ると、直線半ばまで持ったまま。手綱をしごかれ、ゴーサインが出るとシャープに反応した。台風16号の影響でタップリと水分を含んだ馬場をモノともせず、上手に首を使って鋭く弾ける。4F53秒4-38秒4-11秒9でゴール板を射抜いた。

 動きを見届けた池江師は「先々週、先週としっかりやったし、きょうは微調整。いい状態で秋初戦を迎えられるし、トライアルとしては申し分ないですね」と歯切れがいい。前走のダービーでは落鉄があったが、じっくりと調整し爪のダメージも順調に回復。「背腰に芯が入ってきた。背腰の甘い馬特有の頭が重い走りだったが、重心が起きて背中もパンとしてきた」と夏の成長を実感する。

 師は、愛馬を「総合力の高い国公立タイプ」と評する。人間で言えば、文系教科も理系教科もこなす万能型。展開不問で力を発揮する絶対能力に、全幅の信頼を置く。手綱を取るルメールも口をそろえる。「ポテンシャルが高い。乗りやすく、リラックスできて、瞬発力もある。スタミナもある。どんな競馬もできます。不思議だけど、(ダービー馬)マカヒキと似ている」とライバルの名を挙げて高く評価する。

 春は皐月賞3着、ダービー2着とあと一歩でタイトルを逃した。主戦は「メインターゲットは次のG1。だけど、今週も大切。いいスタートを切りたい」と力が入る。菊花賞に向けた大事な始動戦。V発進で、G1獲りに王手をかける。

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