【オールカマー】ゴールドアクター栄光取り戻す!精神面に課題残すも…

 「オールカマー・G2」(25日、中山)

 台風16号が予想より早く太平洋上へ。前日までは木曜への変更も考えたゴールドアクター陣営は21日、当初の予定通りに美浦Wで最終リハを行った。しかし、台風一過の秋晴れとはいえない、モヤモヤ感の残る内容になってしまった。一方、現役最強女王マリアライトは美浦Wで単走。時計こそ平凡だったが、きっちりと臨戦態勢を整えたようだ。

 美浦Wでトーセンアーネスト(4歳500万下)を3馬身追走したゴールドアクター。道中はスムーズに折り合い、フォームも伸びやかだ。直線で外へ持ちだすと、鞍上のゴーサインにギアが一段上がり、アッサリかわして3馬身先着。6F83秒4-38秒7-12秒8で、格の違いを見せつけた。

 中川師は「馬場がいい朝一番で追い切れた。きょうはしまいを伸ばさせたが、反応が良かった。予定通り」と納得の表情を見せた。確かに、動きだけを見れば合格点といえるだろう。ただ、問題は人間が完全に計り知れないメンタル面だ。

 天皇賞・春(12着)ではレース前からスイッチが入ってしまったという。落ち着かせるため、この日の調教では馬具に工夫を凝らした。目に入る光量を減らすパシュファイヤーを、厩舎から坂路下の角馬場まで装着。追い切りの時になって外した。

 手綱を取った吉田隼も「先週、3頭併せがうまくいかなかった。きょうの動き、反応はいつも通りです。負荷が足りなかった分は取り戻した」と動きには及第点だが、「またがる前からイライラしていた。だんだん、その傾向が強くなってきた感じ」と不安視する。

 天皇賞・春はゴールデンウイークの渋滞を考慮し、早めに京都競馬場入り。それが逆にイレ込む原因になったか。本格化した昨秋以降、当日輸送の競馬では負けていない。トレーナーは「前走は馬が待ち切れなかった。当日、パドックで落ち着いてくれさえすれば」と言うが、難問を抱えての再出発。それは否定できない。

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