【スプリンターズS展望】春の短距離王ビッグアーサーが主役 スプリント界完全制圧を狙う
「スプリンターズS・G1」(10月2日、中山)
秋のG1シリーズ開幕を飾る電撃6F戦。春の短距離王・ビッグアーサーが主役を務める。前走のセントウルSでは逃げの手に出て、後続に影も踏ませぬ快勝劇。スピードの絶対値の違いをアピールした。1週前は栗東坂路で4F53秒0-12秒2を計時。藤岡健一調教師は「前走はもうひと張り欲しいところだった。(調子は)上がってくると思う」と上積みに期待十分だ。スプリント界の完全制圧を成し遂げるか。
国内のスプリントG1で(3)(4)(2)着のミッキーアイルも当然、有力候補だ。ただ、1週前の栗東坂路の併せ馬では、僚馬に1馬身半の遅れを取ってしまった。高松宮記念2着以来の実戦でもあり、仕上がり状態が鍵となりそうだ。
春は順調さを欠いたダンスディレクターも素質的に差はない。7カ月半ぶりのセントウルS(7着)は、開幕週の馬場が合わなかっただけで、レース内容そのものは悪くなかった。笹田和秀調教師は「前走はイライラしていたが、ガスは抜けている」と上積みを見込む。
2連勝でCBC賞を制したレッドファルクスは、芝6F戦で2戦2勝。鞍上のミルコ・デムーロ騎手も含めて不気味な存在だ。サマースプリントシリーズ覇者のベルカントに加え、ブランボヌール、ソルヴェイグ、シュウジといった北海道シリーズで大暴れしていた3歳勢の勢いも侮れない。