【南部杯】コパノリッキーG1・8冠 驚速レコードで決めた
「南部杯・Jpn1」(10日、盛岡)
1番人気のコパノリッキーが直線で抜け出して優勝。Jpn1・3連勝で、G1・8勝目を挙げた。勝ち時計は1分33秒5のレコードで、2010年オーロマイスターの記録を1秒3も更新した。2着に2番人気のベストウォーリア、3着は4番人気のホッコータルマエが入り、6着までをJRA勢で独占した。
強いという言葉以外見当たらない。1番人気に支持されたコパノリッキーが、好位から力強く抜け出すパーフェクトな勝利でG1・8勝目をゲット。かしわ記念(船橋)、帝王賞(大井)に続くG13連勝で、ダート界の頂点の座を揺るぎないものにしつつある。
ポンとゲートを出ると素早く3番手をキープ。抜群の手応えで最終コーナーから直線に入ると、軽く右ムチが入っただけで豪快に突き抜ける。追いすがるベストウォーリア、ホッコータルマエを突き放して悠々と先頭でゴールを駆け抜けた。
「馬の状態もよく仕上がっていたし、自信を持っていきました」。久々のコンビ復活となった田辺も満足そうな表情で振り返った。しかもレコードを大幅に更新。「力みがなかったし、精神面の成長が大きい」と田辺は冷静に分析したが、村山師は「左回りは合うが、まさかこんな時計を叩き出すとは」と驚きの表情を隠せない。
次はもちろんJBC(11月3日・川崎)だが、クラシックかスプリントの二者択一となる。意気上がる小林祥晃オーナーは、「JBCのあと、チャンピオンズC、東京大賞典も制して、G1・11勝の日本新記録を目指したい」と壮大な目標を目指すことを宣言した。