【府中牝馬S】マジックタイム確実に上昇!!リズム良し 反応上々で併入

 「府中牝馬S・G2」(15日、東京)

 丸みを帯びた漆黒の馬体が目いっぱいに収縮する。2カ月ぶりの実戦となるマジックタイムは12日、美浦Wでトーセンアーネスト(4歳1000万下)を5馬身追走。リズム良くコーナーをクリアし、直線は上々の反応で併入に持ち込んだ。5F67秒8-38秒4-12秒7のタイムに「予定通りの内容だね」と中川師は顔をほころばせた。

 上積みは顕著だ。前走の関屋記念は輸送で馬体が減り、マイナス8キロでの出走。さらに「体が緩かった」と中身もできていなかったという。苦しい状況ながらメンバー最速の上がり3F33秒1を発揮し、3着を確保。「後ろからよく来たよね。うん、状態は今回の方がいい」と、トレーナーはためらいもなく言い切った。

 3歳の秋以降は徹底して7~8F戦に出走してきた。「1F延びるのがどうか。でも、折り合いは心配のない馬」と不安をのぞかせつつも、克服は可能との見立てを示した。この秋の最大目標はマイルCS(11月20日・京都)。「ここで賞金を加算しないと出走は無理だろう」。G1の舞台を目指し、府中で自慢の末脚を全開させる。

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