【府中牝馬S】クイーンズリング完勝発進!横綱相撲で重賞3勝目
「府中牝馬S、G2」(15日、東京)
4歳秋を迎え、本格化ムードが漂う。3番人気クイーンズリングが先行策から抜け出し、重賞3勝目。始動戦を好内容で飾った。
M・デムーロが満足げに振り返る。「ずっといい手応え。状態も良かった」との言葉通り、4角4番手から上がり3F33秒5でまとめる横綱相撲を披露した。「ジョッキーとは“後ろにはならないように”という話はしていた」と吉村師の望む展開を名手がきっちりと体現。2着と1馬身半差でも中身としては完勝だ。
4カ月ぶりで馬体重はマイナス4キロ。だが、トレーナーは数字に表れない体質の強化を口にする。「体に芯が入ってきた。トモに疲れが出やすかったけど、中間はその兆候が見られなかった」。新馬戦から無傷の3連勝でフィリーズレビューを制した素質に、肉体がようやく追いついた。
次走は優先出走権を得たエリザベス女王杯(11月13日・京都)、マイルCS(11月20日・京都)の2択だが、主戦の視線は女王決定戦へ向いている。「去年(8着)は騎乗停止で乗れなくて。レースはしっかり見ていたけど、直線でスペースがなかったんだ。あの頃より馬は良くなっているよ」。ローテは週明けにも発表される見通しだ。