ショウナンパンドラ電撃引退 復帰可能も繁殖入り
14年秋華賞、昨年のジャパンCを制したショウナンパンドラ(牝5歳、栗東・高野)の現役引退が2日に決定し、同日に登録を抹消された。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖入りする。
ヴィクトリアマイル3着後、左前の球節に腫れが出たため、宝塚記念を回避。検査で左第3中手骨遠位か裂骨折が判明し、休養していた。高野師は「時間をかければ完治するだろうし、競走復帰も可能。ただ、相当なタイトルを獲らせてもらっているし、すごい血統なので。次の大きな仕事をするタイミングだとオーナーが判断されました」と説明した。
ステイゴールドなどを近親に持つディープインパクト産駒で、13年12月にデビュー。翌春のクラシックに出走することはできなかったが、秋華賞でオークス馬ヌーヴォレコルトを首差下してG1初制覇。15年のジャパンCで鮮やかな差し切り勝ちを決め、同年の最優秀4歳以上牝馬に選出された。「本当によく頑張ってくれました。もっとタイトルを獲らせてあげたかったし、能力を証明したかった。偉大な馬だと思います」と、高野師は厩舎に初のG1タイトルをもたらした功労馬の功績をたたえていた。