【マイルCS】イスラボニータ復活 本来のフットワーク取り戻す
「マイルCS・G1」(20日、京都)
肩が柔らかく回転する。イスラボニータらしいフットワークが戻ってきた。
16日、朝一番に坂路を軽く一本上がってから美浦Wへ。馬場入りする時に少し嫌がったが、走り出してしまえば問題ない。5Fから加速すると終始馬なり。4角から一気にピッチを上げて、背中のバネをしなやかに弾ませた。目標として向正面で5馬身先行させていた僚馬タニマサガール(3歳500万下)との差を2馬身まで詰めてのゴール。しまい重点に、馬なりで5F70秒7-40秒5-12秒8の時計をマークした。
栗田博師は満足そうに話し出した。「富士Sまでの臨戦過程では動きが重くて余裕残しだったが、その重苦しさも取れてきて、全体的に動きがスムーズになった。オーバーワークになっていないし、動きそのものも良かったね」と変わり身をアピールした。
3歳秋のセントライト記念以来、勝ち星から遠ざかっているが、大崩れすることもなく駆けている。勝つためのポイントを聞かれると「何もない。今の力でどれだけ頑張ってくれるか。どういう内容の競馬をしてくれるか見てますよ」と笑みをつくった。ここまで歩んできた道を振り返れば、実績的には最右翼の存在だ。復活Vへの下地は整った。