【JC】ゴールドアクター万全の態勢整えた!スクリーンヒーローとの父子制覇へ挑む
「ジャパンカップ・G1」(27日、東京)
昨年の有馬記念に続く2度目のG1制覇を目指すゴールドアクターが23日、美浦Wで最終リハを行った。ジャパンC初参戦となる主戦・吉田隼を背に熱のこもった併せ馬。08年の覇者スクリーンヒーローとの父子制覇へ力強いフットワークで好仕上がりを誇示した。
最終追い切りはいつものように美浦W。僚馬トーセンアーネスト(4歳1000万下)を6Fで1秒1追走。直線では抵抗する相手に合わせる感じながらも、そのフォームからは力強さが伝わってくる。そのまま馬体をそろえてフィニッシュしたが、ゴール板を過ぎてからも1F近く入念に脚を伸ばした。
3週連続で追い切りの手綱を取った吉田隼は6F85秒7-40秒2-13秒2のタイムに「前の馬を目標にサラッと。先週、強め(美浦W6F78秒9)にやってあるので、先週よりも(動きは)軽かったですね」と好感触を伝えた。
5連勝で挑んだ春の天皇賞は12着と大敗したが、秋初戦のオールカマーでは勝利を収め、見事に軌道修正。高い能力を改めて示した。「大きなG1へ向けて、しっかり内容のあるレースができたし、力のあるところを見せてくれました」と鞍上は振り返る。
14年8月に札幌で初コンビを組んで以来、これまで10戦して重賞4勝を含む8勝。昨年の有馬記念では人馬初のビッグタイトルを手にした。「乗りやすい馬でトータル的に能力が高い。今回も馬を信頼して、しっかり乗ればいいこと」。その信頼感は盤石だ。
ゴールドアクターにとって08年スクリーンヒーローに続く父子制覇が懸かる大一番は、04年デビューの主戦にとっても初めての舞台。「どうしても(逃げる)という馬がいないメンバー。行く馬がいれば控えるし、いなければ自分で主張してレースをつくりたい」と積極策で2つ目の勲章を獲りに行く構えだ。
「これだけの有力馬に乗せていただけるのはありがたいこと。コンビを組んで一歩ずつ上がってきました。今回も一生懸命、頑張ります」とキッパリ。その視線の先には、しっかりと“勝利”の二文字が見えている。