【京都2歳S】カデナなで切り 大外一気!素質の良さ見せつけた
「京都2歳S・G3」(26日、京都)
父ディープインパクトから受け継いだ切れ味を存分に発揮。出世レースを3番人気のカデナが制した。「イメージ通りの競馬ができた」。福永がホッとした表情でレースを振り返る。
道中は中団のやや後方で構えた。直線で前が壁になった前走が悔しい2着。同じテツは踏まぬよう、いつでもゴーサインが出せる外へとリードした。「有力と思っていた馬の後ろ。これで負けたら仕方がないというポジションが取れた」。ヴァナヘイムを射程に入れ、直線は標的を力強く差し切った。これでデビューからの4戦全てでメンバー最速の上がりを記録。「牡馬クラシックをにぎわしてくれる馬になると思います」と期待を込める。
重賞昇格3年目のレースだが、過去にはヴィクトワールピサ、エピファネイアなどを輩出したレースだ。この日、くしくもこれが自身のバースデーVとなった中竹師。14年セレクトセールにおいて自ら選んだ馬だけに喜びもひとしおだ。「(以前よりも)バランスが良くなった。切れてくれたね。賞金加算できたのが大きい」と胸をなで下ろした。前田幸治オーナーは「ユーイチも中竹くんもダービーを勝っていないからね」と早くも世代の頂点獲りを意識する。
今後は放牧に出て次走を検討する。ディープ産駒としては今年の2歳重賞初制覇。高みを目指し、切れ味をさらに磨く。