【競輪】“祭男”平原G1V6!武田とワンツー、ともにGPへ
「競輪祭・G1」(27日、小倉)
平原康多(34)=埼玉・87期・SS=が最終3角過ぎからのまくり追い込みで優勝。競輪祭は2年ぶり3回目、G1は通算6回目の優勝を飾った。2着には武田豊樹が入り、平原とともに年末のKEIRINグランプリ2016(12月30日・立川)の出場権を獲得した。G1連続Vを狙った稲垣裕之が3着に入った。
今年も小倉バンクの女神は平原-武田の最強関東コンビにほほ笑んだ。これで競輪祭は3年連続の決勝ワンツー決着。さらに今年は2人そろってグランプリ切符獲得と最高の形で締めくくった。
レースは、最終3角過ぎにまくり追い込みを敢行した平原が、ゴール線まで一気に駆け抜けた。「2角で新田君とかぶったけど、前の稲垣さんが仕掛けてくれて良かった。武田さんとワンツーできないと、2人でグランプリには行けないと思ったので」と笑顔で振り返る。
沈着冷静な男がレース後はガッツポーズを繰り返した。「前半戦のことを思えば、グランプリなんてウソみたいな気がする。諦めなくて良かった」。今年は苦しみ抜いた1年だった。G1戦線では初戦の2月全日本選抜(久留米)は初日特選でいきなり失格。3月日本選手権(名古屋)は準決で落車棄権。さらに、9月のG2・共同通信社杯(富山)でも決勝で落車(再乗8着)とビッグレースで苦杯をなめ続けてきた。それだけに格別の優勝だ。
グランプリ初となる関東勢出場ゼロの窮地も救った。「グランプリよりも優勝を目指していたけど、武田さんと乗れるので、グランプリでも優勝を目指して頑張ります」と早くも年末を見据える。輝きを取り戻した関東のエースがG1Vの勢いに乗って初の1億円獲りに挑む。