【ボート】石野SGV4!初の賞金ランク1位でグランプリへ
「チャレンジカップ・SG」(27日、大村)
男女とも、優勝者が年末決戦へ賞金ランク1位で進む。12RのSG優勝戦は石野貴之(34)=大阪・90期・A1=がイン逃げで快勝。今年2回目、通算4回目のSG制覇を飾った。11RのG2優勝戦は遠藤エミ(28)=滋賀・102期・A1=がインから逃げ切り勝ち。これで、年末に行われるSG・第31回グランプリ(12月20~25日・住之江)に出場する18人と、プレミアムG1・第5回クイーンズクライマックス(12月28~31日・平和島)に出場する12人が決まった。
鉄壁のイン戦で、賞金ランク1位をたぐり寄せた。石野はコンマ09のSから1Mを先マイ。まくり差してきた吉川を封じてBSで突き放すと、2Mで迫った辻も難なく振り切りV。「バチッと調整が合ったし、2Mを回って内に誰もいなかったので」と胸を張った。
今節は自らに優勝を課した。「大村へ来る時から、自分にプレッシャーをかけてきました。メモリアル(桐生)で負けて、流れを悪くして、ダービー(福岡)でF。流れを変えなきゃアカンと思って。(グランプリへ)1位で行く、そのためには優勝しかないって言い聞かせてました」。強烈な重圧で自身を追い込み、結果を残した。
年末決戦は3年連続4回目の出場だが、賞金ランク1位は初。「何位で出ても優勝はうれしいでしょうけど、1位で優勝するうれしさはものすごいモノがあると思う」。昨年は山崎智也が達成するのを眺める立場。今年は自身が、その栄光を体現する。
過去3度のSG制覇は、すべてオーシャンC。違うSGを制したが「やっぱり四大競走(クラシック、オールスター、メモリアル、ダービー)を勝ちたい」と笑う。だが、今の石野の視界には、それよりも価値のある黄金のヘルメットが入っている。