【香港C】デザインズオンローム 標的はヒカリ!名伯楽&モレイラと反撃
「香港カップ・香港G1」(11日、シャティン)
香港勢が日本勢に対してライバル心をむき出しにした。現地表記で“天才”という名を持つ前哨戦の覇者シークレットウェポンをはじめ、長らく香港の中距離路線で主力を形成してきたデザインズオンローム、ブレイジングスピード。地元のプライドを胸に、強力な包囲網で日本馬を迎え撃つ。
香港リーディングを7回獲得。デザインズオンロームを管理する名トレーナーのムーア師はためらいもなく、メディアに言い放った。「日本馬から離されない位置で運ぶようにジョッキーには言っておくよ」。標的は昨年の覇者エイシンヒカリと言わんばかりのコメントが怖い。
14年にクイーンエリザベス2世C、香港Cを制している実績馬。前哨戦では最下位9着に敗れたが、後方から強引にまくった競馬がアダとなったのも大きな敗因だろう。今回は鞍上に香港のトップジョッキーであるモレイラを配し、反撃の手を打ってきた。
昨年4着時にもコンビを組んでいる“マジックマン”は、今夏に来日して大活躍。5月のチャンピオンズマイルではモーリスでVを決めるなど、日本馬の実力は肌で体感済みだ。モレイラは「2走前(シャティンT)は乗っていないけど、強かった。ムーアは一流の調教師だ。しっかり仕上げてくるよ。自信?オフコース」とニヤリ。ピーク時ほどの勢いはなくとも決して侮れない。