【有馬記念】ルメール「スペシャルなレース」“トレセン芸人”お兄ちゃんが直撃

 「有馬記念・G1」(25日、中山)

 有馬を勝って、リーディングジョッキーの座もつかみ取る。クリストフ・ルメール騎手(37)=栗東・フリー=にとって、有馬記念は05年に日本で初めて重賞を勝った思い出のレース。昨年から日本に拠点を移して活躍を続けるフランス人騎手は今年、デビューから全戦で手綱を取る菊花賞馬サトノダイヤモンドで挑む。“栗東取材芸人”こと、ビタミンSのお兄ちゃん(38)の直撃取材に、大一番への意気込み、日本での生活などを語った。

 ◇    ◇

 -いよいよ年末の大一番です。

 「有馬記念はダービーのあと、一番大きなレース。ダービーが一番大きいけど、有馬記念もみんな大好き。人気のレースだね」

 ◆有馬記念は初騎乗だった05年にハーツクライで優勝。4番人気だったが、圧倒的1番人気のディープインパクトを破った。

 -ルメール騎手にとって有馬記念とは。

 「JRAの初めてのG1勝ち(重賞も初)が有馬記念。だからいいイメージがあります。ファンがいっぱい。ボクもテンションが高くなる。一番強い馬が出る。オールスターレース」

 -やはりワクワクしますか。

 「スタート前はちょっとエキサイティング。勝ったら、もちろんうれしい。スペシャルなレースだから」

 -今年はサトノダイヤモンドで挑みます。

 「ずっと乗っている馬だからね。新馬からG1まで全部乗ってきた。彼がとても大好き。優しくて、乗りやすくて、ポテンシャルがメッチャ高い。有馬記念を勝ったら、素晴らしい」

 -以前は短期免許で1年に3カ月の騎乗。今は同じ馬に1年を通して乗る続けることができますね。

 「これはすごいこと。馬を新馬戦から成長させていくのは楽しい。いい仕事ができたのが見えるから」

 -ライバルは?

「キタサンブラックはジャパンCで強かったからね。マッチレースだと思います。マッチレースをしたい」

 -自信はある?

 「もちろん、勝つ自信があります!中山コースも大丈夫だし、馬の状態がいい。それに、秋からパワーアップしたから。素晴らしい馬です。スペシャルレースにスペシャルホース。勝ちたいね!」

 -昨年、JRAの免許を取得。日本の生活はどうですか。

 「慣れました。家族みんなが喜んでいる。奥さんとゴルフをしたり。フランスではゴルフができなかったから。日本の生活はちょうどいい。みんな優しいです。日本人が大好き。子どもは毎日フランス学校に行って、宿題も一緒にできる。ボクは手伝っています。そんなこと、フランスでは無理だったから」

 -フランスでは毎日競馬があった?

 「そう。色んな競馬場に出掛けて行って、夜は7時から8時頃に帰り、ご飯を食べてすぐに寝る。日本のは週末だけだから家族サービスができます」

 -日本語がうまくなりましたね。

 「2年前に来たからね。それにいっぱい会見がある(笑)」

 -JRAジョッキーになるのは人生の大きな決断だったのでは。

 「そう。でも、家族みんなが喜んでいます」

 ◆JRA通年免許を取得した昨年は重賞9勝、G1は1勝。今年は重賞11勝、G13勝を挙げる。18日終了現在で181勝を挙げ、2位戸崎圭に1勝差をつけている。

 -リーディングジョッキーになりたいでしょ。

 「なりたい!初めて、このポジションになりました。フランスではなれなかった。あと3日。いいチャレンジをして、戸崎さんをリスペクトして、2人で頑張ります」

 -頑張ってください!

 「アリガトウゴザイマス!有馬記念も勝って、リーディングも獲りたいです!!」

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