【有馬記念】キタサンブラック1枠1番! 武豊“神ってる”ヒキで絶好枠ゲット
「有馬記念・G1」(25日、中山)
やっぱり引いた!ユタカ&ブラックが最内枠から発進-。有馬記念(25日、中山)の枠順公開抽選会が21日、都内のホテルにファン600人を招待して行われた。ファン投票1位で、演歌界の大御所・北島三郎の所有馬キタサンブラックは陣営の希望通り、過去G1・2勝を含む4戦4勝を誇る1枠1番をゲット。オーナー&鞍上が強運ぶりを見せつけ、Vでの“まつり締め”へ向けてムードが高まってきた。
抽選会場が大歓声に揺れた。抽選開始から55分が経過し、16頭中13番目に登場したキタサンブラックの武豊が「1」と書かれた紙を客席に向かって広げた時だった。まさに“神ってる”としか言いようがない。これまでG1・2勝を含めて4戦4勝を誇り、天皇賞・春を含めた今年の全3勝と同じ馬番。3戦連続でブラックが1枠1番を引き当てた。
抽選の間、ユタカは「1番枠があいてるなあ」と思いながら、その時を待っていた。残る馬番は1、2、9、16番。ブラックの「B」と書かれたボールを迷わず選択し、その中から希望通り幸運の“ナンバー1”が飛び出した。競馬界の千両役者が、見事に大役を果たし、隣の清水久師も「こんなことってあるんですねえ。鳥肌が立ちましたよ」と“持ってるぶり”に半ばあきれ顔だ。
優れたスピードと驚異の粘り腰で天皇賞・春、前走のジャパンCと、いずれも最内枠から逃げ切った。「追い込むにはいい枠ですね」とジョークで会場を笑わせたユタカだが、まさに笑いが止まらないといった表情だ。
今年8月に父・武邦彦元調教師が死去。枠順決定後、北島三郎オーナーが「きっとお父さんが守ってくれたんじゃないかな」とつぶやいたという。
デビュー30周年の今年、まだまだその圧倒的な存在感は薄れていない。「宝塚記念はファン投票1位で3着だった。今回も1位でしたが、枠順(の1番)よりも“1着”が欲しい。日曜日もきょうみたいに拍手されるように頑張りたい」。あと3日に迫った大一番へ向けて力を込めた。