【フェアリーS】10番人気ライジングリーズンG前強襲!奥村武師驚きの重賞初V
「フェアリーS・G3」(8日、中山)
年明けから穴男が魅せた。道中は中団の外めを追走したライジングリーズンが、勝負どころの3角から徐々にポジションを上げて行く。内ラチ沿いで先頭に立った1番人気馬をかわして先頭へ立つと、そのままの勢いでゴールへ飛び込んだ。
単勝10番人気馬でのVに、丸田は「最後まで遊ばずに走ってくれました。偉いです」とパートナーを称賛。デビューから3戦全てでコンビを組むだけに、状態の良さには自信を持っていた。「今までで一番ケイコを積めたし、体調面が上がっていましたね。強気な競馬をしてもいいような感触を持っていました」と低評価を覆してのVに、してやったりの表情だ。
開業4年目での重賞初制覇となった奥村武師は「この中間からグッと良くなって攻め馬を強化できました。それでいて体が(12キロ)増えていましたから」と胸を張る。それでも「重賞初Vは来週になるかと思っていました」。驚きの表情とともに、新潟2歳S3着馬イブキを送り出す京成杯での“2週連続”に色気を見せた。
次走はアネモネS(3月11日)か、フラワーC(3月20日)。中山の重賞に狙いを定める。新進気鋭の若手トレーナーと穴ジョッキー。個性的なコンビが、牝馬クラシック戦線の台風の目となるか。