【AJCC展望】リアファルが完全復活を遂げるか
主役はリアファルが務める。2年前の菊花賞で1番人気(3着)の支持を集めた素質馬だ。同年の有馬記念で左前腱鞘炎を発症(16着)し、その後は休養に入っていたが、昨年12月の金鯱賞で戦列に復帰してきた。結果は5着だったものの、長期ブランク明けを考えれば十分評価できる内容だった。1週前は栗東坂路で4F51秒2をマークし、「これだけ(時計を)出せればいい。良くなってくるだろう」と、音無秀孝調教師は叩き2戦目の上積みを見込んでいる。
4歳勢で注目はゼーヴィントだ。前走の福島記念では2着に敗れたものの、「ケイコで攻め切れない部分があった」と木村哲也調教師は振り返る。2走前のセントライト記念では皐月賞馬ディーマジェスティに首差2着。能力の高さは間違いない。
昨年の天皇賞・春4着以来、約9カ月ぶりの実戦となるタンタアレグリアに、国枝栄調教師は「力は出せる出来」と仕上がりに太鼓判を押す。長距離重賞で常に上位争いを演じてきた実力は侮れない。
14年の日本ダービー馬ワンアンドオンリーも、戦ってきた相手を考えるとそろそろ復活のシーンがあってもいい。エリザベス女王杯2着のシングウィズジョイ、2年前の覇者クリールカイザーも侮れない。