【安田記念】香港馬・ウエスタンエクスプレス 加速 “日本通”サイズ師も合格点
「安田記念・G1」(3日、東京)
香港馬ウエスタンエクスプレスが31日、東京競馬場で追い切りを行い、しまい重視の内容で上々の気配をアピール。06年ブリッシュラック以来の外国馬Vを狙う。
東京競馬場のダートコースで、追い切りを行った香港馬ウエスタンエクスプレス。向正面で1F22秒程度、3角を過ぎても1F16秒ほどのキャンターだったが、4角を回ると一転、一気に加速を始めた。鞍上の手綱は押さえられたままだったが、自らハミを取って、ラスト1F12秒1と上がりを際立たせた。見届けたサイズ師も「あまりリラックスさせないようにと指示した。できていたと思う」と合格点の評価を与えた。
昨年10月からコンスタントに月1、2戦走り続け、今回が11戦目。それでもトレーナーは「力強く大きいので、ここまで10走にも耐えられている。前走の3週後から追いだしてしっかりやってきたので、来日後はそれほどやらなくてもいいし、状態は安定している。よく食べるから輸送の影響も小さい」と初来日でも計画通りに調整はできている様子だ。
「日本の競馬はスローだと言われる流れでも、我々にとっては速いからね。何より東京は広くて公平なコース。おとなしくて気性はいいから、自分の力は出し切れるよ」。過去4頭、計8回の安田記念参戦経験があり、08年にはアルマダを2着に好走させたサイズ師は、日本競馬への対応にも自信をのぞかせる。ここまでの過程は万全。あとは勝利への期待を込めてレースへ送り出すだけだ。