自己最多勝更新の皇成に“エースの自覚”
師走のトレセンで精力的に攻め馬をつける姿が頼もしい。デビュー12年目の三浦皇成騎手(29)=美浦・鹿戸雄=。「普段から一頭でも多くコンタクト、スタッフとのコミュニケーションを取るようにしています。それが直接、結果につながるかは分からないけど、騎手としての土台を築けると思っています」。今年はここまで96勝をマーク。復帰まで1年を要した16年夏の大けがを乗り越え、自身がルーキーイヤーに記録した自己最多勝数(91勝)を更新した。
今年104勝で関東リーディング首位を走っていた戸崎圭が、11月の落馬負傷で戦線を離脱。「今までは戸崎さんに甘える部分があった。いなくなった今、数字上は次にいた僕が関東を盛り上げていかないといけない」と気を引き締め、「戸崎さんは間違いなくパワーアップして帰ってきます。僕もそうでしたから。戻ってきた時に、少しでも“成長したな”と思ってもらえるように」とカムバックを心待ちにしている。
今週のカペラSにはシュウジとのコンビで臨む。前々走のながつきS(4着)を回顧し、「砂をかぶせて競馬ができたのは収穫。今回はペースが速くなりそうなので、そういった経験は大きい」と意気込み十分。古豪復活をエスコートしてみせる。(デイリースポーツ・刀根善郎)