SG・第40回笹川賞
新田SG初戴“冠”無量
2013/5/26 福岡12R▼SG・笹川賞・優勝戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | ⑤ | 新田 雄史 | 三重 | ③ | 06 |
2着 | ② | 峰 竜太 | 佐賀 | ⑤ | 16 |
3着 | ④ | 服部 幸男 | 静岡 | ② | 11 |
4着 | ③ | 岡崎 恭裕 | 福岡 | ⑥ | 11 |
5着 | ⑥ | 湯川 浩司 | 大阪 | ④ | 12 |
6着 | ① | 桐生 順平 | 埼玉 | ① | 18 |
進入から大きく荒れる中、冷静に立ち回った新田雄史(28)=三重・A1=が3コースから差して優勝。やまとチャンプとしては初のSGウイナーとなり、次回SGのグランドチャンピオン決定戦(6月25~30日・とこなめ)への出走権を手にした。昨年は師匠の井口佳典が制しており、師弟での笹川賞“連覇”。1号艇の桐生順平はしんがり負け。3連単は5万6510円の波乱となった。
第40回笹川賞で優勝し、カップを手に笑顔の新田雄史(左)
やまとチャンプ初SGウイナー「次は賞金王決定戦」
コース取りからの強い意志が、勝利につながった。新田は「湯川さんが前付けの雰囲気だったけど、6コースはダメ。絶対に突っ張ろう」と決めていた。結局、本番は3コース。「スローからのSは練習していない」にも関わらず、コンマ06のトップSを決めての差し切りに結びつけた。やまとチャンプとしては初のSGレーサー。デビュー前から大きな注目を集めていたが「選手の内に、SGを1回獲れたら十分だと思っていた」と振り返る。だが優勝戦での弱さが、全国区への進出を遅らせた。SG初優出の10年笹川賞(浜名湖)では6着。1号艇で優出した11年新鋭王座(宮島)では、1Mで振り込んで5着と大敗した。
「優出はできても、優勝まで行かない勝負弱さがありましたね。でも今回は“何とかなるさ”と気持ちを切り替えられたのがよかったです。だから、Sを練習していないスローにも入れたし、いいSも行けました」。
師匠・井口に続く笹川賞制覇。その井口がSG初Vを決めた08年笹川賞(平和島)も5号艇だった。「5号艇に決まった時に、井口さんの平和島の時のことを意識しました」。コースは違ったが、師匠と同じ結果につなげてみせた。
これで賞金王決定戦へグッと近づいた。「SGを勝ったから、その上は賞金王しかないですね。(岡崎恭裕、峰竜太、篠崎元志ら)同年代も行ってるし、僕も行って大丈夫でしょう」。年末の大舞台でも師匠に続けるか、注目だ。
1周2M
優勝戦VTR
S展示で湯川が動き、新田が抵抗したものの引いて大外へ。162・345の並びだったが、本番は湯川だけでなく服部と新田もスロー水域に潜り込み、峰と岡崎は抵抗することなく外へ。1456・23でスリットに突入。トップSは新田だったが、2コースの服部が先まくり敢行。インで立ち遅れた桐生が激しく抵抗。両者が流れて3コースの新田が切り込み、1M過ぎに他艇を突き放して1着。2着争いは3周1Mまでもつれ、服部と岡崎が競り合うところを、4番手にいた峰が差して決着。3着は服部。戦い終わって
桐生6着…痛恨のS遅れ1番人気を背負いSG初優勝が期待された桐生は、S遅れが響き6着に沈んだ。開幕から3連勝で波に乗り、予選をトップ通過。準優もインから快勝して優勝戦も1号艇獲得と快進撃を続けたが最後の大一番で涙をのんだ。「エンジンは変わらず良かったが、S遅れを含めて自分に力がなかった」と悔しさをにじませたが「次です。次また頑張ります」と、気持ちを切り替えていた。
峰竜太(2着)
「進入は勝てる所からと思ったが…。S行けなかったのは恥ずかしいが、足は良かったと思う」
服部幸男(3着)
「足は変わらずいい状態だった。Sは様子を見たけど、いいSが行けた。1Mは展開なので仕方ない」
岡崎恭裕(4着)
「6コースになったことは悔いがない。エンジンはめちゃくちゃ出ていたがレースを失敗した」
湯川浩司(5着)
「(コースは)もっと内に入りたかった。本番では完全にガードされた。自分のやれることはやった」
WHO’S WHO
新田雄史(にった・ゆうし)1985年2月19日生まれの28歳。三重県松阪市出身。松阪高中退後、96期生でやまと学校に入学。05年5月浜名湖一般戦でデビュー。初優勝は07年9月浜名湖新鋭リーグ。G1タイトルは09年びわこ周年。SGは10年笹川賞(浜名湖)以来2度目の優出で初V。デビュー通算12回目の優勝。同期には篠崎元志、平本真之、魚谷香織らがいる。身長168センチ。血液型はB。家族は妻と1女。師匠は井口佳典。生涯獲得賞金は2億6450万2460円(26日現在)。レースニュース
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