2009/05/31 福岡競艇
▼SG・笹川賞 福岡競艇12R優勝戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | A | 瓜生正義 | 福岡 | 2 | 19 |
2着 | @ | 今村 豊 | 山口 | 1 | 09 |
3着 | B | 吉川元浩 | 兵庫 | 3 | 11 |
4着 | C | 藤丸光一 | 福岡 | 4 | 17 |
5着 | D | 松井 繁 | 大阪 | 5 | 14 |
6着 | E | 平田忠則 | 福岡 | 6 | 16 |
地元瓜生が差し切りV―。今年のビッグレース第2弾「SG第36回笹川賞」は31日、福岡競艇の最終日12Rで優勝戦が行われ、枠なり2コース発進の瓜生正義(33)=福岡・76期・A1=がイン先マイを打った今村豊を差し切り快勝。07年の住之江笹川賞以来、2年ぶり2度目のSG戴冠を飾り、優勝賞金4000万円を獲得した。残した今村が2着、2Mで平田忠則をさばいた吉川元浩が3着に入った。
2度目の戴冠に笑顔満開の瓜生正義
地元・福岡でのSG制覇はやはり格別だ。「いつも地元で優勝すると、なぜかジンとくる。今日もゴールしてからや、ウイニングランのときはウルッと来て危なかった」。瓜生はこみ上げる涙をこらえながら、何度も右手を振って1万5188人の地元ファンの大歓声にこたえた。
ミスにも動じない、強じんな精神力が決め手となった。スタートはコンマ19と完全な立ち後れ。だが冷静に1M差しに回り、1発のターンで勝負を決めた。「やってしまった…とは思ったけど、遅れたので落ち着いて回れた」。07年の笹川賞(住之江)優勝と比べても「強くなれたような気がする」と言うのも納得がいく。
九州のエースとしての自覚が生んだ優勝だ。節間の体重は49・5キロ。前節・蒲郡周年記念の最終日(17日)は51・7キロだったから、2キロ以上絞っての参戦だ。「地元ということもあって、前もって準備できた。九州のみんながいる前では、だらけてはいけないから」。名実ともに九州代表。ここから、日本一を目指して戦い続ける。
1周2M
【お見事!!瓜生が差し抜ける】
進入はS展示と同じく1234・56で折り合う。スリットでは2コースの瓜生がややへこむ隊形になり、イン鋭発の今村がコース有利に先マイを放つがわずかに流れ、好角度で差し込んだ瓜生が一気に抜け出し決着をつけた。
残した今村の内懐には大外から平田が切り込むが、伸び勝った今村が2Mで平田を抑えて回って2着確保。今村を深追いし過ぎた平田はここでもたつき、すかさず差した吉川が3着に浮上。
うねりが気になって、舟がグッとかけられなかった。SGでこんなにいいSが行けたので悔いはない。
1Mの初動をかけたときに、舟が浮いてしまったのがすべてです。まくり差しで入ることができればベストだったが…。
S展示から感じていたが、みんないい脚してた。自分も精いっぱい走ったので悔いはないです。瓜生が勝てて良かった。
優勝戦の脚が一番良かったと思います。いいSも決められたしね。1Mは藤丸さんが握って行ったので展開がなかった。
思い切って握って回ったけど、前に進んでなかった。調整をミスしていたかも。精いっぱいやった結果だから仕方ない。
瓜生正義(うりゅう・まさよし)1976年3月5日福岡県生まれ、33歳。福岡支部所属。福岡県立嘉穂東高校卒業。競艇学校76期に入学し、95年5月に若松でデビュー。スピードターンを駆使し、08年11月に新ペラ基準以降の最速タイムをマーク。同期には魚谷智之、原田幸哉、横西奏恵らがいる。07年5月に第34回笹川賞(住之江)でSG初優勝。09年5月、第36回笹川賞(福岡)を制覇。通算優勝回数37回。生涯獲得賞金額10億7363万7791円。身長159センチ、体重52キロ。血液型はA型。