2009/08/30 丸亀競艇
▼SG・モーターボート記念 丸亀競艇12R優勝戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | B | 池田浩二 | 愛知 | B | 16 |
2着 | @ | 松井 繁 | 大阪 | @ | 12 |
3着 | C | 赤岩善生 | 愛知 | C | 20 |
4着 | D | 白井英治 | 山口 | D | 18 |
転覆 | A | 山崎智也 | 群馬 | A | 17 |
落水 | C | 笠原 亮 | 静岡 | E | 22 |
今年のビッグレース第5弾「SG第55回モーターボート記念」は30日、香川県・丸亀競艇の最終日12Rで優勝戦が行われ、3号艇の池田浩二(31)=愛知、81期、A1=が枠なり進入から差し抜けて快勝。3月の多摩川総理大臣杯以来、5カ月ぶり4度目のSG戴冠を飾り、優勝賞金4000万円を獲得した。イン残した松井繁が2着、まくり差し追走の赤岩善生が3着に入った。
モーターボート記念を制して笑顔満開
まさに、無欲が呼び寄せた勝利だ。多摩川総理杯覇者・池田が、空いたコースを的確に見極めて差しハンドル。松井の追撃を難なく突き放して今年2度目のSG優勝を達成した。「山崎さんがまくっていくのが見えたので、冷静に差そうと。3号艇だったから、そこまで優勝は意識してなかった。リラックスして臨んだのが勝因だと思う」。通算4つ目のタイトルは、自身が初めてSGで優勝(03年グランドチャンピオン決定戦)を遂げた丸亀で再度獲得。「丸亀は相性いいですね」と満面の笑みを見せた。
調整に手間取り、仕上がりに不満を抱えたまま迎えたファイナル。「レース的には100点満点。脚自体はそんなに良くはなかったですね」。脚劣勢ならば開き直るしかない―。かえってプレッシャーなく走ることができたようだ。
これで現時点での賞金ランクは断トツの1位。年末の賞金王決定戦において、トライアル1号艇スタートになる可能性大だ。「実感はない。僕でいいのかなという感じ。でも、どうせ(賞金王へ)行くからには1号艇で。守りに入らず、攻めの姿勢で頑張る」。艇界における政権交代の旗手としてまい進していくのみだ。
1周2M
【池田の早差し決まった!!】
水面状態は満潮。向かい風5メートル。動く艇もない。すんなり枠なり3対3の進入隊形。1号艇の松井は楽インのブイ横からの起こし。スリットではトップSの12で通過。1M先行して出るが2コース山崎がツケマイ敢行に松井は反応しての握りマイでけん制。風もあって若干、流れ気味。すかさず3コース池田が絶好の展開から差し伸びて首位へ。
後方を松井、赤岩、笠原が猛追。2Mは池田、松井の順に1、2着を固める。白井、山崎接触で山崎が転覆。そのあおりで笠原が落水の事故。この時点で赤岩は全速ターンで3着を決めた。
松井「ミス」2着
1号艇で断然人気に推された松井繁はインからトップSを放ったものの、2コースから強引にツケ回った山崎智也をけん制した分わずかに流れ、池田浩二の早差しに屈して2着に敗れた。「山崎君が来たので握って回ったし、風もあったし…。脚はよかったが、今日は自分の技量ミス」と総括。さばさばした表情でピットをあとにした。
Sは全速でいけました。でもこの中で勝つにはもっとSいかないとダメですね。1Mでのターンミスはしてない。勝ちたかったですね…。
スタートが思ったほど届いてなかった。脚は抜群でした。しかも今節中では優勝戦が一番良かったが、レースだから仕方ない。
笠原君に迷惑をかけました。1Mツケマイにいったのは、1番(松井)にS先行していたから…。脚は仕上がった状態で勝つためには、あれしかなかった。結果は失敗でしたが次は頑張ります。
脚はそこそこの手応えがありました。1周2Mは3着が取れるかなと、思って回ったけど、舟が浮いてしまった。
池田浩二(いけだ・こうじ)1978年4月3日愛知県生まれ。31歳。身長170センチ、体重55キロ。血液型はA型。愛知県立知多高校中退。競艇学校81期に入学、卒業。97年11月に常滑でデビュー。99年4月に常滑で初優勝する。03年6月にグランドチャンピオン決定戦(丸亀)でSG初優勝。主なタイトルはグランドチャンピオン決定戦(第13回丸亀)、賞金王シリーズ(第20回住之江)、総理大臣杯(第44回多摩川)。モーターボート記念(第55回丸亀)。通算優勝回数27回。生涯獲得賞金額7億2935万8940円。