2009/11/29 常滑競艇
▼SG・競艇王チャレンジカップ 常滑競艇12R優勝戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | @ | 原田幸哉 | 愛知 | A | 14 |
2着 | C | 池田浩二 | 愛知 | C | 13 |
3着 | E | 田村隆信 | 徳島 | E | 18 |
4着 | D | 石橋道友 | 長崎 | D | 07 |
5着 | A | 大嶋一也 | 愛知 | @ | 17 |
6着 | B | 徳増秀樹 | 静岡 | B | 15 |
「SG第12回競艇王チャレンジカップ」は29日、愛知県・常滑競艇場の最終日12Rで優勝戦が争われ、1号艇の原田幸哉(34)=愛知・76期・A1=が2M差しで混戦を制して快勝。優勝賞金4000万円を獲得し、12月に住之江で開催される賞金王決定戦出場を決めた。原田のSG戴冠は04年6月の浜名湖グラチャン以来、5年5カ月ぶり3度目。2着には池田浩二が入り、地元勢のワンツー決着となった。
3度目のSG制覇を果たし、優勝賞金4000万円を獲得した原田幸哉
復活への情熱を、原田はすべて1周2Mのハンドルにぶち込んだ。1周BSは池田、田村の外3番手を並走する展開。しかし、2Mで逆転の差しハンドル。04年グラチャン以来、5年5カ月ぶりのSG戴冠を果たした。
長かったスランプだが、ようやく頂点へ帰ってきた。「今までがあったから今がある。めちゃくちゃうれしい」。SG2冠の実績は遠い過去の栄光となっていたが、見事に地元水面でカムバックを果たした。
大嶋にインを奪われて2コース進入を余儀なくされたが、それでも慌てなかった。冷静に1Mを旋回して2Mの逆転につなげた。勝因は無心で走れたことだ。「かなりいいターンができた。自分にとって、これ以上のレースはこれから先もほぼないと思う」と酔いしれた。
賞金ランクは7位へジャンプアップ。賞金王決定戦への出場も決めた。「今節と同じで意気込むとかはない。特別なことをすることもこれから先はないと思う」と、再び無の境地で挑む。これが自然体の“ニュー原田”の真骨頂。復活を果たした覇者が年末の1億円バトルに乗り込む。
1周2M
【原田2Mで逆転】
S展示は3対3の枠なり進入で折り合ったが、本番では2号艇の大嶋が抜群のピット離れでインを奪取。213・456に変わった。1Mはイン大嶋が先マイを打つが、絶妙の差しハンドルで原田が切り込み、カドから最内を突いた池田も迫ってバック並走。2Mは内有利な池田が先取りするが、原田が冷静に差し切った。池田は2着。続いた大嶋は2Mツケマイが流れて後退。ここで浮上した田村、石橋の3着争いは、最終Mで石橋をさばいた田村に軍配。
Sは放った。1Mはいい差しが入ったが、2Mは原田選手の方が角度が良かったからね。脚的には気温が冷えたし、何とも言えないなぁ。
最後まであきらめずにいいレースができた。エンジンはベストの状態で戦えた。今節はいい緊張感の中でいいレースができた。今後の糧になると思う。
脚は変わらず良かった。いいSを行けたけど、道中はテンパってターンミスをした。今節はいい経験をさせてもらえた。
イン取りはピット離れが良かったので思い切っていった。1Mはユキヤ(原田)と石橋が見えて窮屈なターンになった。2Mではねてレバーを落として回らなければならなかったことに悔いが残る。
1Mで(行き場がなく)詰まってしまって…。脚は最終日が一番仕上がっていた。2度目のSG優出で緊張はなかった。
原田幸哉(はらだ・ゆきや)1975年10月24日生まれ。34歳。身長172センチ。血液型はB。広島県立西高校卒業。海上自衛隊で自衛官を2年10カ月経験したのち競艇選手となる。95年6月の蒲郡で76期生としてデビュー。初出走にして初勝利を飾る。96年10月の三国で初優勝。00年1月のびわこ新鋭王座決定戦を制してG1初制覇。02年10月の平和島全日本選手権を制してダービー王となる。優勝46回。SG優勝は04年浜名湖グランドチャンピオン決定戦以来3度目。生涯獲得賞金は9億9211万111円。