• サイトマップ
• ブログパーツ

　　池田浩二が電光石火のイン逃げで、ＳＧ通算５勝目を挙げた。予選トップ通過からの文句なしのＶで、昨年の浜名湖笹川賞で同じ１号艇で敗れた雪辱を果たした。横西奏恵は６着に終わり、女子史上初のＳＧ制覇はならなかった。なお、今節の総売上は１２１億７８０７万４１００円。山崎智也と横西のＳＧドリーム戦初の夫婦対決などで注目されたこともあり、目標の１２０億円を上回った。

荒天も問題なし

夫婦効果で売上アップ

　台風接近で荒れた水面を、切れ味抜群のモンキーターンで駆け抜けた。１号艇の池田がコンマ０８のＳを決め、握って出た太田、差し込んだ浜野谷をともに完封。「風が強くて、Ｓはすごく難しい状態。でも、エンジンを信じて行った」と悪天候を問題にしなかった。

　昨年の浜名湖笹川賞も優勝戦は１号艇。だが、岡崎恭裕の強襲に屈して２着に終わった。「そのときも“来年の笹川賞で頑張ろう”と切り替えていた」と言うが、これを“ネタ”にされることは納得いかなかった。「言われっぱなしじゃあ、ねえ」。今回はきっちりと雪辱を果たした。

　ＳＧは５勝目。０９年の多摩川総理大臣杯や、まるがめＭＢ記念でも「枠がいいから勝ったようなもの」と振り返るように、舟脚の仕上がり具合には常に厳しい。しかし、今回は違った。「エンジンが日増しに良くなった。今回の仕上げは自信になった」。きっちり仕上げて勝ち取ったＶ。池田自身にとっては、今までの優勝とは重みが違う。
完勝で年末へ弾み　今年は１月徳山、２月びわこで周年記念を制覇。賞金王決定戦出場へ、ここまでは順調だ。「今回はたまたま。今後もずっと、という自信はない」と謙虚モード。だが、完勝といえる笹川賞制覇は間違いなく弾みになる。ボート界は池田を中心に回りそうだ。（浅野将之）

【お見事快逃締め！！】

　Ｓ展示は浜野谷が大外に出されそうだったが、峰と吉田が５、６コースに持ち出したので結局は枠なり３対３。本番はさらに平穏な待機行動で１２３・４５６。

　Ｓで飛び出したのは４カドの浜野谷だが、まくれるほど出ていかない。インの池田が１Ｍを難なく先マイ。３コースから握って回った太田、最内を差した浜野谷を寄せつけず、池田は２Ｍを先取りしてそのままゴール。２Ｍで浜野谷を差した太田が２着。１Ｍで流れた横西は追い上げられず６着。