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2011/08/28 福岡ボート
▼福岡SGモーターボート記念 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | C | 瓜生 正義 | 福岡 | C | 00 |
2着 | D | 峰 竜太 | 佐賀 | D | 07 |
3着 | E | 篠崎 元志 | 福岡 |
E | 12 |
4着 | A | 藤丸 光一 | 福岡 | A | 10 |
F | @ | 出畑 孝典 | 福岡 | @ | +04 |
F | B | 岡崎 恭裕 | 福岡 | B | +02 |
オール九州で争われた優勝戦は大波乱となった。1号艇の出畑孝典と、3号艇の岡崎恭裕が痛恨のフライング返還。F艇が2艇出る速いS合戦になったが、タッチS(コンマ00)の瓜生正義(35)=福岡・76期・A1=が4カドからまくって優勝。今年6月の児島グランドチャンピオン決定戦に続いて、SG通算V5を達成した。なお、返還額は10億6466万2500円だった。
南明奈(右)と優勝杯を持つ笑顔の瓜生
表彰台でも、優勝者会見でも、瓜生の第一声は「すみませんでした。ご迷惑をおかけしました」だった。選手会福岡支部に所属する後輩2人が犯したF。自身もタッチSと微妙なタイミングだったこともあり、神妙な面持ちにならざるを得なかった。
そんな瓜生の表情が崩れたのは愛子夫人(29)と遥希君(10)、遥祐君(6)の家族3人がステージに上がってきたときだった。「見に来ていることは知っていたけど、上がってくるとは思わなかった」と目を潤ませた。そして愛息2人を「僕よりしっかりした大人になると思います。ボート選手に?妻が嫌みたいなんで」と優しいまなざしで見つめた。
レースは4カドからのまくり一発。F艇の存在も関係ない完勝だった。「展示の前にペラをたたいて、それで相当いい感じになった。グラチャン(児島)のときの伸びに加えて、出脚もついた感じ。バランスで言えば、今年一番良かったかも」と振り返った。
会心の仕上がりがもたらした今年2回目のSG制覇。「今の勢いを止めずに、いつも通りのことをやっていきたい」。賞金王決定戦(12月22〜25日・住之江)まで、瓜生の快進撃は続く。
1周2M
【瓜生まくり一気】
S展示は藤丸がインを奪って213・456だったが、本番は出畑がインを守って枠なりの3対3。スリットは出畑と3コース岡崎が仕掛けて出るが、出畑はプラス04、岡崎は02のスリットオーバー。
瓜生は4カドからタッチSで、1Mまでに強烈な伸びを見せ一気まくり。F艇をもまとめて仕留めた。2番手はバックで峰と篠崎が同体。先に回った篠崎を、峰が冷静にさばいて2着を取り切った。追い上げる藤丸を振り切った篠崎が3着。
2人が痛恨F…10億円超が返還
10億円超えの巨額返還。出畑がプラス04、岡崎はプラス02のFを切り、1、3号艇絡みの舟券は全て返還となった。
優勝戦12Rの売り上げ12億2469万100円のうち、86・9%にあたる10億6466万2500円が返還。これは91年平和島の賞金王シリーズ優勝戦の11億1771万8000円に次ぐ史上10番目の数字。売り上げ目標は120億円だったが、これにより6日間の総売り上げは98億260万7200円にとどまった。
自身初めてのSG優勝戦、人気を集めた出畑は「向かい風がきつかった。85メートルの空中線で速いと思って放ったけど、岡崎君が来たのが見えたし行ってしまった。最後は自分に負けた」と肩を落とした。SGの優勝戦でFを切れば、今後1年間のSGからは選出されない。岡崎ともども痛いペナルティーになった。
峰 竜太(2着)
競っていても乗りやすかったし、いい状態で臨めました。悔しいですね。
篠崎元志(3着)
向かい風が強くなっていて、Sがどうかなと思った。地元でFが出て残念。
藤丸光一(4着)
1Mは挟まれた形で何もできなかった。脚自体は上位だったけど、あの展開では仕方ない。
岡崎恭裕(フライング欠場)
出脚はすごく良かったけど、瓜生さんが見えていた分、放り切れなかった。
瓜生 正義(うりゅう・まさよし)76年3月5日生まれ、35歳。福岡県飯塚市出身。嘉穂東高卒業後、本栖養成所に76期生として入所。95年5月の若松一般戦でデビューし、3走目で初勝利。96年12月の平和島タイトル戦で初優勝を飾った。SGは6月児島グランドチャンピオン決定戦に続き今年2勝目。通算V5。G1は98年7月とこなめ周年記念で初優勝してV7。身長159センチ。血液型A。家族は愛子夫人と長男・遥希君、次男・遥祐君。生涯獲得賞金は13億2603万7791円。