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　池田、悲願の賞金王初制覇―。１番人気を集めた池田浩二（３３）＝愛知・８１期・Ａ１＝がインから力強く逃げ切りＶ。優勝賞金１億円を獲得した。今年の賞金でも２５日現在で２億５０１９万９０００円。堂々初の賞金王に輝いた。前人未到の賞金王Ｖ４を目指した松井繁と田中信一郎が２、３着。賞金王シリーズ戦は勝野竜司（３９）＝７４期・兵庫・Ａ１＝が逃げてＳＧ初優勝を果たした。

圧倒的強さ

 

圧倒的な強さでゴールラインを駆け抜けた。今年は笹川賞（尼崎）とダービー（平和島）をともにイン逃げで制した。「ほかのＳＧの優勝戦１号艇よりも、プレッシャーは大きかった」と振り返った池田だが、レースでは緊張感を全く感じさせない走りだった。

　「生まれ変わったら池田浩二になりたい」と、ほかの選手に言わせるほどのターンスピード。今節はさらに「住之江でこれほどペラがマッチングしたのは初めて」とエンジンパワーの後押しもあった。

　トライアル１回戦はインから他艇をねじ伏せる豪快な逃げで快勝。２、３回戦でもパワフルな走りで頂点に近づいた。「本当にエンジンのおかげ」と普段は“泣き”のコメントが多いが、珍しく機力を絶賛した。

　昨年の“失敗”も取り返した。「去年は開会式のあとに調子に乗って酒を飲み過ぎたので…。今年はほとんど食べない状態で臨んだ。減量もいい方向に行ったと思う」と胸を張った。目標は賞金王連覇　残すＳＧタイトルはオーシャンカップと、チャレンジカップ。グランドスラムも見えてきたが、来年の目標は「（賞金王）連覇です」と即答した。来年４月からはペラ制度の変更など、乗り越える壁も多いが「ここで（トップから）下がったらただの凡人ですから」と自信もチラリ。名実ともに頂点へ立った池田が、１２年もボート界を引っ張るのは間違いない。

【賞金王決定戦ＶＴＲ】

　Ｓ展示と同じ、枠なり３対３の進入。Ｓ後に伸びる選手が見当たらず、インの池田は楽に先マイ。

　１Ｍ後に他艇を突き放した。重成は１Ｍ手前でバランスを崩し後退。松井は４カドから最内差しで２番手に。田中は２コース差しで３番手。１Ｍ外マイの瓜生が２Ｍで突っ込むが、松井は外を握って２着を確保。田中は瓜生に道中で迫られたが、３着をキープ。瓜生は４着止まり。佐々木は１Ｍで見せ場なく６番手だったが、重成に競り勝って５着に浮上した。