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2012/08/05 若松ボート12R
▼若松G1・第26回女子王座決定戦12R | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | @ | 山川美由紀 | 香川 | C | 09 |
2着 | D | 日高 逸子 | 福岡 | D | 11 |
3着 | C | 平山 智加 | 香川 |
@ | 16 |
4着 | A | 田口 節子 | 岡山 | A | 25 |
5着 | B | 香川 素子 | 京都 | B | 19 |
6着 | E | 池田 浩美 | 静岡 | E | 12 |
山川がナイター女王襲名―。4号艇の山川美由紀(45)=香川・57期・A1=がカドから豪快なまくりを決めて、鵜飼菜穂子、横西奏恵に並ぶ史上最多タイとなる女子王座3度目の優勝を飾った。来年のSG・総理大臣杯(13年3月15〜20日・平和島)の出場権を手にするとともに今年から新設されたG1・賞金女王決定戦(12月13〜16日・大村)出場にも大きく前進した。2着は日高逸子、3着には平山智加が入った。
女子王座決定戦に優勝し賞金ボードの前で笑顔を見せる山川美由紀。右は南明奈
史上初のナイター女子王座。カクテル光線をスポットライトに変えたのは山川だった。4カドから度胸満点のコンマ09。先頭でスリットラインを通過すると、1Mは豪快なまくりで香川の後輩・平山の女子王座初V、史上2人目の3連覇を目指した田口らの夢を打ち砕いた。ロンドン五輪で日本列島が盛り上がる今年の夏。若松の夜も最後はロイヤルブルーが舞った。
負けられない優勝戦だった。予選をトップ通過。勝てば優勝戦1号艇だった準優のイン戦でまさかの2着。「悔しいです」。レース後の優出インタビューでは6選手で唯一、笑顔がなかった。「勝てないかなと思った」と弱気になったが、最後は自分を信じてカドから踏み込んだ。「(カドまくりは)それしか技がないから…。でも最高の展開でした」と準優の悔しさをバネにして、優勝インタビューでは満面の笑みに変えてみせた。
「田口さんの3連覇は私が止めます」。選手紹介で宣言した通りのV。これで鵜飼菜穂子、田口節子と並んで女子王座は史上最多タイの3度目の頂点。そして45歳9カ月でのVは最年長での女王襲名だ。「賞金女王はあっせんの都合で変動もある。私の中では女子王座の方が思い入れがある」と常々話す大会で最高の結果を残した。
これで女子の賞金ランクも3位に浮上。賞金女王決定戦出場に大きく前進した。まだまだ若いモンには負けられない。夏の若松で再び女王に返り咲いた香川の女傑が冬の大村まで一気に突っ走る。
1周2Mを先頭で回る山川美由紀
【優勝戦VTR】
ピット離れに大差はなく、S展示同様枠なり3対3でスタート。カドの山川がコンマ09のトップスタートを切り1Mをまくり先制。5コースからまくり差した日高はインの平山に合わされ、突き抜けるまでには至らず。2コース田口は小回りで残す格好に。BSでは先頭の山川だけが抜け出し、田口、平山、日高で2着争いが展開。2周2Mで田口が流れ、平山の内を差した日高が2着を確定。平山、田口の3着競りは3周1、2Mともにコーナーを優位に進めた平山が制した。
平山ガックリ3着
1号艇で人気を集めた平山だが、Sで先手を奪われた山川のまくりに遭い万事休す。何とか2着争いに持ち込んだが、道中でも日高にさばかれて3着に。「経験の差ですかね。でも地元の先輩・山川さんが勝って良かった。脚は変わらず良かったですよ。1M先に回れれば良かったんですが…。仕方ないです」とガックリ。同じく1号艇で敗れた11年三国(第24回大会)のリベンジとはいかなかった。
日高逸子(2着)
優勝戦の脚が一番良かった。もっと早く整備しておけば…。悔やまれます。
田口節子(4着)
まくり差しに入ろうと思ったが、思った以上に(2)(石野)が来た。あの流れの中ではこれが精いっぱい。脚は悪くなかった。
香川素子(5着)
Sは全速で行ったが、回り過ぎで準優ほど脚は良くなかった。
池田浩美(6着)
Sもついて行っただけではっきり分からなかった。脚も優勝メンバーと比べると全然足りなかった。
山川美由紀(やまかわ・みゆき)1966年10月24日生まれ、45歳。身長154センチ、体重46キロ。血液型はA型。香川県立高松東高等学校中退。競艇学校57期を卒業し、85年11月に鳴門でデビュー。同期には長岡茂一、小畑実成らがいる。89年7月の三国女子リーグで初優勝。王座は96年の戸田で初優勝(G2)。01年3月の多摩川、12年若松でV3。92年5月の住之江笹川賞でSG初出場した女子トップレーサーの一人。99年四国地区選(鳴門)では、男子選手を破ってG1優勝した。通算優勝回数は70回。通算獲得賞金は7億9618万9241円。