【ボート】山崎オールスター3度目V

 「ボートレースオールスター・SG」(31日、大村)

 余裕たっぷりの逃走劇で決めた-。1号艇の山崎智也(41)=群馬・71期・A1=がインからすんなり逃げ切り勝ち。2006年(戸田)以来3度目のオールスター制覇、SG通算では8度目の優勝を飾った。差し及ばずの太田和美が2着。丸岡正典が3着に入り、3連単は690円(1番人気)で、SG優勝戦での最低配当だった。

 なかなか沈まない大村の夕日を背に、山崎が躍動した。1Mで太田の差しを封じると、あとは独走。ゴール後は3本指を立てた右手を高々と上げ、“4周1M”を華麗にモンキーターン。「(3本指は)オールスター3度目だから。9割、勝てると思ってました」と胸を張った。

 前検では「正直、分が悪い」と機力の低調さを嘆いた。だが2日目に立て直すと、そこからは高いレベルを維持。「足としては80点だけど、それで優勝できると思ってた」。自信満々に言い切れるあたりは、今節の充実ぶりを物語っている。

 オールスター制覇は3度目。「ファン投票がないと走れない。走る以上は、気持ちをいつも以上に持って走ってるつもり」。これで今年の獲得賞金ランクはトップに立ち「これで今年は賞金を考えなくていい。楽」と喜んだ。

 8度目のSG制覇だが、金メダルが贈られるようになってからは初の優勝。約260万円の純金メダルを「重かったッスね」と振り返った山崎だが「SGは何回勝っても嬉しいですから」と、再度のメダル獲りに意欲もみせた。若手の台頭が目立つボート界だが、41歳のトモヤも衰え知らずのルックスと共に第一線に居座り続ける。

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