【ボート】山崎45号機得た!地元連覇だ
「赤城雷神杯・G1」(15日開幕、桐生)
日本最北のボートレース場に、強豪52人がそろう大一番が、15日に幕を開ける。地元勢が圧倒的に強い大会で、直近10年でも優勝6回。初日メーンの12R「赤城ドリーム戦」の1号艇に陣取る山崎智也は、過去5回の優勝歴を誇る。今年はSG優勝2回など充実一途で、お盆開催と同じ45号機ゲットなら、1走目から全開だろう。
2014年に不惑を迎えた山崎。今はまさに円熟期を迎えた。最近2年の勝負強さには、目を見張るモノがある。
昨年はG15勝をマークした。今年に入っても好調モードは続いており、G1は1月住之江周年、4月とこなめ周年、7月福岡周年と3勝を挙げる。
昨年は優出がなかったSGでも、5月大村オールスター、6月宮島グランドチャンピオンと連覇。今年の獲得賞金額はすでに1億円を突破しており、ランキングでも独走状態を築く。
「ツイている。特に変わっていない」。最近の抜群の実績にも、サラリと語る。とは言え、ペラ調整が当たっているのは確かだ。「ペラは外れてはいない」。5月の大村オールスターは前検で劣勢気味だったが、だんだんと仕上げて優勝をモノにしている。
手にした45号機は8月のお盆開催でも操っている。その時は負傷のため途中帰郷したが、予選トップ通過を果たした。
「楽しみに乗ったが…。Sして峰選手だけがかなり出て行って、ほかとは一緒。同じように叩いたつもりだけど、何となくターン回りがうさんくさい。行き足、伸びもあの時ほどではない」
前検での感触には首をひねったが、調整の方向性はつかんでいる。「ペラをやり直す。あの時くらいは出したい」と気合を入れ直した。
地元周年は5勝。昨年は2M逆転で9年ぶりに制した。「優勝できるように頑張る」。誰にも渡したくないタイトル。そして誰よりも地元周年の栄冠を手にしている山崎が、連覇に向けて闘志を燃やす。