「四国地区選手権・Ｇ１」（５日開幕、まるがめ）

　今年も四国制覇は任せろ。昨年の覇者、市橋卓士が狙うのはもちろん連覇だ。

　昨年は予選トップ通過から準優１着。ファイナルでも１号艇を手にして、コンマ０８のトップＳでイン逃げ。伸びを強烈に仕上げ、完勝という形でのＶ獲りだった。そして、これが念願の初Ｇ１タイトル。「Ｇ１を勝ててうれしい。これからも１走１走を大事に走る」と話した通り、勢いに乗った。昨年８月のボートレースメモリアルでは自身初となるＳＧ優出も果たした。１５年の戦いぶりを「全てにおいて最高の１年だった。いい結果を出せた」と満足げに振り返る。

　もちろん、さらなる向上心は尽きない。「昨年の成績がピークにならないように。上を目指していきたい」と誓う。そのためにも地区選は優勝を意識して走る舞台。「かなり気合が入っている」と意気込み十分だ。その胸の内には、田村と同じく地元鳴門で開催されるＳＧ・オーシャンカップ（７月１３～１８日）がある。「まだ出場権利が取れていない。そういう意味で気合が入っている。やはり、狙うのは優勝」とＧ１優出ポイントを大きく加算したいところだ。

　もちろん慎重な姿勢も崩していない。「最近はリズムが良くないかな。なんとなく走っている感じ。だから初日でつまずくことが多い」と自己分析。今年の地区選は２日目の「なるちゃんドリーム」に出番がある。しっかり初日から好発進を決めて、２日目ドリーム戦でポイントアップしたいところだ。持ち味のまくりを連発して、２年連続の四国制覇へＶロードを突き進む。