【ボート】広島の若手、向井田真紀
「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
久しぶりに感動したレースがあった。それは1月12日のボートレース宮島の最終日。男女の優勝戦ではなく、負け戦の7R。勝ち星のなかった向井田真紀が、4カドから豪快にまくって快勝。デビューして146走目で初の1着をもぎ取った。「中途半端なレースが続いていたので、思い切って仕掛けたのが良かったですね。ほんとうれしいです」と満面の笑みがこぼれた。
毎日、宮島へ練習に来ていたように勉強熱心で、記者への受け答えも本当に丁寧。私を含め宮島常駐記者の全員が“真紀ちゃん”ファンだけに、記者席は本当に盛り上がり、喜びを分かちあったのを思い出す。それだけ愛される選手はそうはいない。プレッシャーから解放されただけに、これから1着を量産する可能性は十分。今後が本当に楽しみだ。
もう一人、常駐記者に愛されている選手がいる。井内将太郎だ。気さくにしゃべりかけてくれるように性格は明るく、レースセンスも抜群。近い将来、G1戦線に乗ることは間違いないだろう。そんな井内は昨年12月8日のからつで、5コースからまくり差してデビューして初めて優勝。こちらも感動したのを思い出す。「やっと優勝できて良かった。これからも優勝できるように精いっぱい頑張ります」と活躍を誓う。
他にもスピードある村松修二、下寺秀和など広島の若手は将来楽しみな選手が多い。各地で広島勢が走った時はぜひ応援してくださいね。(関西ボート、競輪担当=広島駐在・高谷和宏)