【競輪】松戸でのオールスターが楽しみ
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6日に甲子園で開幕した「第97回全国高等学校野球選手権大会」。高校野球100周年を記念する大会は49代表校によって争われている。
出場校の中で専大松戸、静岡、岐阜城北、智弁和歌山、広島新庄にあって、他校にないものがある。それは校名の地名に関係。その地名にはそれぞれ競輪場があるのだ。
専大松戸、岐阜城北、広島新庄が初出場組だが、中でも松戸は人口40万人以上の都市で甲子園出場校が出てなかった3市(他は東京都八王子市、神奈川県横須賀市)の中、ついに出場を果たした。残念ながら1回戦で敗退してしまったが、松戸の知名度は全国に浸透したと思う。
その松戸市では「第58回オールスター競輪」が9月19~23日の5日間にわたるシルバーウイークで開催され、売上目標額は115億円に設定された(昨年の前橋大会の売上は113億2642万4400円)。
同大会に向けて選手の選抜はファン投票が実施され、得票数の上位者9選手が「ドリームレース」に出走してシリーズを引っ張っていくが、今回栄えある今年のファン投票1位は、2年連続3回目となる深谷知広(25)=愛知・96期・SS。
深谷は昨年のオールスターで落車してしまい、これを境に復帰してからも常勝とまではいかなくなったが、S級特別昇級(デビューから56日)、S級初勝利(113日)、G1初優勝(684日)と最速記録を塗り替えてきたスピードスター。人気は不変なことを投票が物語っている。
昨年は落車のブランクで61走しかできなかった。それもふまえて今年の目標のひとつに「80から90走」を掲げた深谷。1カ月先の話としても、昨年の失敗を挽回すべく、晩夏の松戸におけるスピードスターの熱走が本当に待ち遠しい。
ちなみに来年のオールスターも松戸で開催されるが、日程は8月11~15日。高校野球に加えて、リオ五輪も重なるとなると、来夏もまた待ち遠しい。(関東競輪担当・高橋真澄)