「ガールズケイリンコレクション２０１４前橋ステージ」（９月１４日、前橋）

　ガールズケイリン総選挙のトップ当選は石井貴‐。ＪＫＡは２２日、「ガールズケイリンコレクション２０１４前橋ステージ」（９月１４日・前橋９Ｒ）のファン投票結果ならびに出場選手を発表した。１位には３５４３票を集めた石井貴子（２４）＝千葉・１０６期（女子３期）＝が初めて選ばれ、センターの座を獲得した。

　２回目のガールズケイリン総選挙を圧勝したのは、５月にデビューしたばかりの石井貴だった。記者会見には愛車と同じ水色の着物姿で登場。予選、決戦投票とも１位突破でファンから絶大な支持を集めた。

　５月１４日に西武園競輪でデビューをすると、快速連発で３連勝の完全優勝。続く向日町、富山でもガールズ１、２期生の包囲網を粉砕した。鋭いダッシュ力を武器に３場所連続優勝を達成すると、ファンの心をわしづかみ。“石井貴子のレースを見たい”と思わせたのがファン投票１位につながった。

　石井貴のガールズコレクション前橋ステージ出場には大きな意味がある。女子３期生が年末の最高峰レース、ガールズグランプリに出場するには、賞金の上積みが必要で、今回の優勝が絶対条件となる。

　「選手として目指しているのは、グランプリの頂点に立つこと。８月のサマーナイト、９月のコレクションで賞金を稼がないと、グランプリへ出場できないことは分かっている。しっかり練習をして力を出し切りたい」

　２０１６年のリオデジャネイロ五輪を目指す石井貴は、自転車競技でも奮闘を続ける。リオの出場条件が前回のロンドンと同じになれば、国際自転車競技連盟（ＵＣＩ）が主催する世界選手権、ワールドカップで活躍し、ＵＣＩポイントを獲得しなければならない。

　ガールズケイリン開催と重なる厳しい日程だが、石井は「今はとても充実しています。せっかくチャンスをもらえているので、ガールズケイリンも自転車競技も頑張りたい」とポジティブだ。「たくさんの票をいただいてうれしく思います。思い切りよく走る私を見に前橋競輪場へ来てください」と新しいタイプのＮｏ．１女子レーサーを目指す。