【競輪】武田豊樹が今年2度目の記念V
「開設64周年記念 G3・瀬戸の王子杯争奪戦」(3日・玉野競輪)
自身2回目の玉野参戦となった、昨年のグランプリ覇者・武田豊樹(41)=茨城・88期・SS=が、最終1角からのまくりで1着。1月の和歌山以来、通算23回目の記念優勝を飾った。神山雄一郎、後閑信一が2、3着に入り、関東トリオで上位を独占した。
武田は10年のG2東西王座戦の東王座を制して以来、2回目の玉野参戦。久しぶりの玉野でも、豪快なレースを披露して、記念まできっちりと制覇した。
レースは赤板前から動き出す。稲垣-笠松が上昇したが、新田-岩津-石丸も動く。打鐘では新田が主導権を奪取し、武田-神山-後閑-兵藤は4~7番手。武田は最終ホームで石丸を外から阻んで3番手を確保したが、すかさず1角からまくり上げる。マイペースで駆けていた新田を4角手前でとらえた武田が1着でゴールした。
「G1の決勝戦みたいなメンバーで緊張した」と武田。「ラインでワンツースリーで良かった」と表彰式ではニンマリ。四日市から中2日での参戦も「好きな競輪ですから」と疲れを感じさせない。「気を引き締めてダービー(日本選手権競輪=17~22日・京王閣)で頑張ります」。玉野で美酒に酔いしれることなく、気持ちはすでにG1制圧に傾いていた。