【競輪】野口大誠V 2日連続の九州勢
「ヤンググランプリ2015」(29日、京王閣)
野口大誠(26)=熊本・105期・S2=がS級初優勝をビッグレースで達成した。機動力で上位の野原雅也を追走し、追い込み勝負でヤンググランプリを制覇。九州勢のヤンググランプリ優勝は2001年平塚の荒井崇博以来2人目。
一発勝負に弱いと言われてきた野口が、ようやく栄光のゴールを1着で駆け抜けた。
105期在校1位として臨んだ卒業記念レース決勝戦、選考順位1位で臨んだルーキーチャンピオンレース。ともにまくり不発で大敗。同じ失敗を繰り返さないため、一発勝負のヤンググランプリでは野原の番手戦を選択した。
「コメントは単騎でやると言ったけど、園田さんに相談したら『野原の後ろだろ』ってアドバイスをもらえた。ギアも3・92に上げて一発狙っていた」
作戦はズバリ成功。目標にした野原が最終1角からまくり上げると、懸命に食い下がり、最後は先に抜け出した川口をとらえた。
ガールズグランプリは小林優香。ヤンググランプリは野口大誠と京王閣競輪場の勝利の女神は2日連続で九州勢にほほ笑んだ。「自分が優勝したことで園田さんにいいバトンを渡せたと思う。グランプリは園田さんに流れがきているし、頑張ってほしい」とエールを送る。「今回は追い込みになったけど、来年は九州を引っ張れるような先行選手になりたい」と決意を新たにした。