【競輪】新山響平「シンザン伝説」作る
競輪界に世代交代の波が押し寄せようとしている。昨年7月にデビューした107期の躍進が目覚ましい。既にS級で活躍する吉田拓矢、鈴木竜士らをはじめ、近年での“最強世代”と評価も高い。今回のKEIRIN屋では、その中で最も将来性が高いと期待される新山響平(22)=青森・S2=をクローズアップ。日本競輪学校の卒業記念レース、新人の登竜門・ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)を制した勝負強さの秘密に迫った。
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-卒業記念、ルーキーチャンピオンレースとも優勝。107期のNo.1を決めるレースを連覇し、ここ一番の勝負強さは抜群だ。
新山「何個か作戦を考えて、勝てるように頑張った結果です。人生は長い。まだ丸ごと残っているし、自分の選んだ道が平たんなのか、茨(いばら)の道なのか。それがどうあれ、前に進むしかないので、これからです」
-同期では吉田拓矢、鈴木竜士が先にS級へ昇級した。
新山「ライバルですが、あまり深くどうこうはなかった。焦る性格ではないし、2人とは一日も早くビッグレースで一緒に走りたい。もちろん、力で決着をつける」
-ストイックに見えるが、気分転換の方法は。
新山「母が美容師なので、髪形を変えてもらっています。お酒が大好きでビール党。いくら飲んでも酔わない。一度でいいから、気を失ってみたい。あと、ゴルフを始めようか考えてます」
-獲得賞金は早くも1000万円を超えた。
新山「自分の頑張り次第で大金を稼ぐことができる。家も建てられるし、高級車にも乗れる。高収入は競輪選手になるキッカケでもあった」
-どのような選手を目指しているのか。夢は。
新山「目先の勝利にこだわらず、ラインを大事にする先行選手になりたい。夢は、ファンの口から『シンザン』と自然に名前が出るようになること。中野浩一さん、吉岡稔真さんのように、引退しても語り継がれるようになりたい。欲を言えば、誰よりも数多くKEIRINグランプリを優勝したい。夢は大きくがモットー」
-最後にひと言。
新山「そろそろナショナルチームに入り、4年後の東京オリンピックにも出場したい」