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ファルブラヴが激闘を制す。シンボリクリスエスも猛追及ばず |
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JCデーは世界の天才ジョッキーのワンマンショー。ニッポン断然優勢のムードで争われたが、デットーリ騎乗の9番人気ファルブラヴ(伊)がサラファン(米)とゴール前猛烈な競り合いをハナ差制して金メダルを獲得。デットーリは土曜のJCダートに続くGT連覇の快挙をやってのけた。外国馬のワンツーで大波乱。なおファルブラヴは有馬記念出走の可能性も。無念の3着に敗れたシンボリクリスエスは出走を表明。3歳牝馬の怪物ファインモーションも挑戦するようなら、グランプリは最高に盛り上がりそうだ。
デットーリか、それともナカタニか。競輪の競りのようにファルブラヴとサラファンの馬体がぶつかり合い、シ烈を極めたゴール前50メートルの攻防。わずか9センチ差で制したのは、デットーリ&9番人気の伏兵ファルブラヴだった。イーグルカフェを駆ってJCダート優勝から24時間後も快腕はうなり、馬は伸びる、伸びる。世界の天才は紛れもなく、神の手の持ち主だった。
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第22回ジャパンカップ |
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1着 |
ファルブラヴ |
デットーリ |
1.52.2 |
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2着 |
サラファン |
ナカタニ |
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3着 |
シンボリクリスエス |
ペリエ |
クビ |
2日連続のG1制覇という大快挙。「ゴールの瞬間は勝ったと思ったけど、横でナカタニも喜んでいたのでちょっぴり心配だったよ」。はしゃぎまくったイーグルカフェでのレース直後とは違いシンミリとしたムードもあったのは、天才にとって特別な意味を持つ勝利だったからだ。14歳で離れた母国イタリアの調教馬を、JC史上初めてVへ導いた。「イタリアという国が僕に、競馬を愛することを教えてくれたんだ。恩返しができたと思う」と、感無量の面持ちで語った。
道中は好位のインを追走し、外国勢で実績一番のゴーランをマーク。(1)番枠を最大限に利用し、ロスのない競馬で日本馬の5連覇をも阻止した。ファルブラヴ自身の日本の馬場への高い適性も勝因の一つだが、馬主のサリチェ氏は「彼を確保できたことがVにつながったと思う」と喜んだ。
この土、日曜で稼いだ進上金は実に約2000万円。とにかく凄かった。「シングスピールで前回JCを勝った時(96年)も鼻差。今度はうんと差を広げて勝ちたいね」。今年のJCデーは、まさしくデットーリのためだけにあった。(野田口 晃)
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