安田記念 |
復活!4年連続G1制覇だ | 2003/06/08・東京競馬場 | ||||||||||||||||||||||||||
これはサプライズか、それともミラクルか。長期休養明け4着から鮮やかな変わり身を見せたアグネスデジタルにとって、6つ目のビッグタイトル奪取はまさに記録ずくめ。史上4頭目の4年連続のG1勝利、8頭目の安田記念、マイルCSの両マイルG1制覇、そして、1分32秒1の勝ちタイムは東京芝千六のコースレコードであるのはもちろん、旧コースでのオグリキャップの1分32秒4をも上回る時計で駆け抜けた。 「信じられない気持ち。この馬の勝負根性には頭が下がる」と白井師が言えば、「いつも驚かされているけど、きょうはホントにしびれた。感謝してます」と四位も感嘆。調教パートナーの白坂助手にいたっては「奇跡やな」。もはや、スタッフの人知さえも超えるスーパーホースといって過言ではない。
内めの(3)番枠が当たった時点で腹は決まっていた。「この馬場では後ろからでは届かない。好位の内をコースロスなく回ってきてほしい」という白井師の指示どおり、道中は内ラチ沿いを追走。直線でやや外に持ち出すと、ビリーヴとウインブレイズのわずかな間をはじけるように抜け出した。 「最初から内を突くつもりだった。あかなかったらそれまで、というぐらいの気持ちだったけど、いいタイミングで前があいた」(四位)。こうなれば、大舞台で発揮してきた地力がモノをいう。ゴール前でアドマイヤマックスをきっちり首差とらえていた。 次のターゲットは宝塚記念。「距離が延びるけど、かかるタイプじゃないから大丈夫。また驚かせてくれると思うよ」と四位はキッパリ。昨年の年度代表馬にダービー1、2着馬の参戦も見込まれる夏のグランプリ。例年にない豪華メンバーに復活を遂げたG1コレクターも加わり、盛り上がりはさらにヒートアップしそうだ。(北島稔大)
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