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スプリンターズステークス
 雨中の逃走 ライトオG1初制覇 2004/10/03・中山競馬場
 

後続馬を尻目にカルストンライトオが圧勝=中山競馬場

  3連単初のG1「スプリンターズステークス・G1」(3日・中山)は雨中の決戦となったが、5番人気の快速カルストンライトオが、昨年の覇者デュランダルに4馬身差をつけて逃げ切り、G1初勝利を飾った。3着には8番人気の外国馬ケープオブグッドホープが入り、3連単は10万馬券となった。なお1番人気サニングデールは、直線の不利がこたえ9着に敗れた。

 雨に煙る中山競馬場の第4コーナー。15頭を従え先頭に立つカルストンライトオの手応えは絶好。白い鼻面が上下にリズミカルに揺れる。さあ、勝負はここからだ!

▼ 第38回スプリンターズステークス
1着  カルストンライトオ
大西
1.09.9
  2着 デュランダル
池添

4馬身

  3着 ケープオブグッドホープ
プレブル
クビ
  「千メートルなら自信あるけど、残り1Fとラストの坂が問題」(大根田師)のライトオの目の前に、中山の最後の直線が広がる。しかしいまのライトオに、心配は不要だった。不良馬場に脚を取られる他馬を尻目に2馬身、3馬身…。その差は開いて行く。大外から追い込んだディフェンディングチャンピオン・デュランダルの足音さえ聞こえない。結局、4馬身の差を付けての圧勝劇だった。

 「他馬に行かれないよう、スタートだけ気を付けていました。この馬の場合はハナに立った時点で、ボクの仕事は終わりですからね。最後もよく頑張ってくれました」。大西にとって、これが7年ぶりのG1制覇。皐月賞、ダービーを制したサニーブライアンと同じ、逃げ馬での勝利だった。「VTRを見て、4コーナーの感じがあのときと似てるなって。(G1の勝利は)いいもんですね」と笑顔を見せた。

 冷静な大西に対し、大根田師は興奮冷めやらぬ様子で「まさかこんなに離して勝つなんて…。馬場も味方したけど、精神的に成長したのが大きいですね」と勝因を挙げた。

 このあとは香港スプリント(12月12日・シャティン競馬場、直線千)に目標を置くライトオ。日本一のスピードを武器に、世界へ羽ばたく。(竹下かおり)

カルストンライトオ…牡6歳。父ウォーニング、母オオシマルチア(母の父クリスタルグリッターズ)。馬主・清水貞光氏。生産者・浦河 大島牧場。戦績・31戦9勝。重賞・アイビスSD(02、04年)。総収得賞金・385、668、000円。大根田裕之調教師、大西直宏騎手ともに初勝利。
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