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後続馬を尻目にカルストンライトオが圧勝=中山競馬場 |
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3連単初のG1「スプリンターズステークス・G1」(3日・中山)は雨中の決戦となったが、5番人気の快速カルストンライトオが、昨年の覇者デュランダルに4馬身差をつけて逃げ切り、G1初勝利を飾った。3着には8番人気の外国馬ケープオブグッドホープが入り、3連単は10万馬券となった。なお1番人気サニングデールは、直線の不利がこたえ9着に敗れた。
雨に煙る中山競馬場の第4コーナー。15頭を従え先頭に立つカルストンライトオの手応えは絶好。白い鼻面が上下にリズミカルに揺れる。さあ、勝負はここからだ!
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第38回スプリンターズステークス |
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1着 |
カルストンライトオ |
大西 |
1.09.9 |
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2着 |
デュランダル |
池添 |
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3着 |
ケープオブグッドホープ |
プレブル |
クビ |
「千メートルなら自信あるけど、残り1Fとラストの坂が問題」(大根田師)のライトオの目の前に、中山の最後の直線が広がる。しかしいまのライトオに、心配は不要だった。不良馬場に脚を取られる他馬を尻目に2馬身、3馬身…。その差は開いて行く。大外から追い込んだディフェンディングチャンピオン・デュランダルの足音さえ聞こえない。結局、4馬身の差を付けての圧勝劇だった。
「他馬に行かれないよう、スタートだけ気を付けていました。この馬の場合はハナに立った時点で、ボクの仕事は終わりですからね。最後もよく頑張ってくれました」。大西にとって、これが7年ぶりのG1制覇。皐月賞、ダービーを制したサニーブライアンと同じ、逃げ馬での勝利だった。「VTRを見て、4コーナーの感じがあのときと似てるなって。(G1の勝利は)いいもんですね」と笑顔を見せた。
冷静な大西に対し、大根田師は興奮冷めやらぬ様子で「まさかこんなに離して勝つなんて…。馬場も味方したけど、精神的に成長したのが大きいですね」と勝因を挙げた。
このあとは香港スプリント(12月12日・シャティン競馬場、直線千)に目標を置くライトオ。日本一のスピードを武器に、世界へ羽ばたく。(竹下かおり)
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