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ゼンノロブロイで天皇賞・秋を制したペリエはガッツポーズ=東京競馬場 |
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「第130回天皇賞(秋)・G1」が31日、東京11Rで行われ、ゼンノロブロイが悲願のG1奪取。主役不在の戦国盾取りムードで争われたが、直線で豪快に抜け出し、G1は6戦目で初勝利を飾った。ペリエは昨年に続き連覇。2着はダンスインザムードで、ワンツーを決めた藤沢和きゅう舎は02、03年シンボリクリスエスに続き、史上初の同一G13連覇の快挙を達成した。4歳馬で今年のG1最初の優勝馬となったロブロイは、古馬の主役としてジャパンC、有馬記念の王道を歩む。
さすがというか、やはり今年もペリエだった―。G1では2、4、3、2、4着と苦杯をなめてきた“未完の大器”ゼンノロブロイを、見事G1ホースに導いた。本当に頼りになる男だ。
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第130回天皇賞・秋 |
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1着 |
ゼンノロブロイ |
ペリエ |
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2着 |
ダンスインザムード |
ルメール |
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3着 |
アドマイヤグルーヴ |
武豊 |
1 1/2 |
中団やや後ろの馬群の中でジッと息を潜め、末脚をしっかり温存していた。直線に向くや否やドッドッドッと一完歩ずつ、爆音を立てながら先行馬に襲い掛かろうとするロブロイ。最後は内から先に抜け出したダンスインザムードに、パワーの違いを見せつけるかのようにネジ伏せた。
「道中は馬が周りにいたのでリラックスしていた。あと1Fのところでルメール(ダンスインザムード)が見えた時、勝利を確信したよ」。会心の笑顔で答えていたペリエは昨年に続く天皇賞・秋連覇で、G1は通算38戦9勝。驚異の勝率23・7%、複勝率は何と50%というから恐れ入る。
これで2番人気で4着に敗れた昨年の菊花賞の雪辱を果たした。藤沢和師も「秋初戦は2着だったが、春よりはいいと思っていた。道中は反応があまりよくなかったが、最後はいい脚を使ってくれたね」と終始にこやかだった。
次走はもちろんJC、そして有馬記念。年末まで手綱を取る予定のペリエは「去年より力強くなっているし、コントロールが利くようになったね。きょうも余力は十分残っていたし、距離が延びても問題ないよ」と自信満々。まずは2年連続シンボリクリスエスで3着に敗れているJCへ向け、ペリエ&ゼンノロブロイの快進撃は始まったばかりかもしれない
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