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デュランダルが大外一気を決めて連覇を達成=京都競馬場 |
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「第21回マイルCS」(京都・11R)で池添&デュランダルが2馬身差の完勝劇でタイトル連覇を飾った。女傑ファインモーション、英国の強豪ラクティを抑えて1番人気での勝利を挙げ、名実ともにマイル最強の名を不動のものにした。次走は香港マイル(12月12日・シャティン競馬場)が有力。来年も現役続行が決まっており、初の海外遠征でも、その豪脚を披露するつもりだ。
女傑も、英国のG1・5勝馬も、ねじ伏せた。豪脚一閃(いっせん)―。デュランダルの瞬発力が淀の直線で爆発した。
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第21回マイルチャンピオンシップ |
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1着 |
デュランダル |
池添 |
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2着 |
ダンスインザムード |
ルメール |
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3着 |
テレグノシス |
横山典 |
1 1/4 |
道中は、信念とともに後方から。4角でファインモーションのすぐ外。鞍上はいつもよりひと呼吸、追い出しを我慢した。残り200、こん身の力を込めてステッキを振るうと、馬体がいつものようにはじけた。先に抜け出したダンスインザムードをとらえると、さらにひと伸び。豪快さと、鋭さを備えた末脚で、さらにちぎった。
2馬身差のゴール。どの馬にも埋められない、最強の証明だ。引き揚げてきた池添は「楽勝―」と、ライバルたちに気を使いながら、小さく言った。お立ち台では堂々と、「瞬発力がすごかった。切れ味に加えて、風格というか、迫力が出てきている。デュランダルが、一番強い馬です」と高らかに宣言した。
6FのG1では2着2回。「悔しい思いをしたので、勝ててよかった」とマイルでは敵なしを証明。強気の発言を続けていた坂口大師も「ファインモーションと並んだときには届くかな?と思ったけど、直線を向いてから、届いたのは間違いないと確信した。池添君が手の内に入れてくれているのが最大の勝因」と騎手を称えた。
来年も現役を続行。次は国際G1香港マイルが有力だ。極上の切れ味とパワー。磨き抜いた聖剣が、今度は世界を斬る。
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