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マイネルレコルトの鞍上で雄叫びをあげる後藤=中山競馬場 |
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1分33秒4のコースレコード、2馬身差の完勝!まさにケタ違いの爆発力だ。傑出したスピード、他馬を圧倒するパワー、抜群の競馬センス、そして完成度の高さで2歳チャンピオンに輝いたマイネルレコルト。今年はSS産駒の評判馬たちがコケまくっているだけに、12日の「第56回朝日杯フューチュリティステークス・G1」での快走は強烈なインパクトを残した。血統的にも単なる早熟馬ではない。距離延びて真価を発揮するタイプだけに、05年クラシックの主役に躍り出た。
今年もやっぱりマイネル旋風が吹き荒れた―。1分33秒4のレコードで2馬身差の完勝。2番人気のマイネルレコルトが、全く危なげのないレースぶりで2歳牡馬チャンピオンに輝いた。「この馬に出会ってからずっとこの日を夢見てきました」と、後藤は最高の笑顔を見せた。
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第56回朝日杯フューチュリティステークス |
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1着 |
マイネルレコルト |
後藤 |
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2着 |
ストーミーカフェ |
四位 |
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3着 |
ペールギュント |
小牧 |
1/2馬身 |
札幌2歳S馬ストーミーカフェが、千メートル通過57秒4でグイグイと飛ばすハイペース。中団をスムーズに追走していたマイネルレコルトが、勝負どころで余裕しゃくしゃくと上がっていき、直線に向いたところではあっさりと抜け出した。
「今までで一番落ち着いていたね。ペースは速かったけど、4コーナーの手応えは抜群だったし、期待通りの伸びを見せてくれた。すべてが思い通りにいったよ」と後藤。G1は02年安田記念(アドマイヤコジーン)以来2勝目。土曜の中日新聞杯をプリサイスマシーンで勝っており、土日重賞制覇という快挙をサラリとやってのけた。
朝日杯FSは4年連続の挑戦で、ようやく悲願のG1初Vを果たした堀井師は「うれしいです。パドックではずいぶん大きく見えたね。前半はイメージとは少し違ったが、後半は思い描いていた通りの競馬だったよ」と素直に喜びを表現し、冷静にレースを振り返っていたが、自信に満ちあふれた表情が印象的だった。
新潟2歳S2着のショウナンパントルが阪神JFを制し、3着のスムースバリトンが東スポ杯2歳Sを勝っていることを考えれば、今年の新潟組はかなりハイレベル。さらにチーフベアハート産駒は距離延びていいタイプだけに、来年のクラシックロードでは堂々と主役を張っていくことになる。
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